• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

第4回 ネット書店が「おススメ」を選び出すロジックとは?

2013年6月3日(月)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 ビジネスに直接役立つ統計解析の手法として、ビジネススクールでは「相関」を学びます。相関は、価格と販売数の相関関係、為替と株価の相関関係、身長と体重の相関関係など、ビジネスや経済、生物学から心理学まで幅広く使われます。

 相関度の強さは、相関係数という数値で表され、-1~1の範囲に収まります。1に近いほど高い相関度があり、0に近ければ相関度は低く、-1に近づくほど逆相関にあるという考え方です。たとえば相関係数が0.8なら、高い相関と言えます。

 2つの変数の相関がわかると、ビジネスに活かせます。為替とある企業の株価の相関関係が高いのであれば、トレーダーは為替の変動情報をもとに株式の売買を行えます。あるいは、特定の経済指標の変動と高い相関関係を示す銘柄の株式も存在します。統計情報からテクニカルな取引をする手法もあります。オンライン書店で使われるレコメンデーションも、相関を応用しています。

 今回は、相関係数を視覚的にイメージしながら、レコメンデーションなどの応用モデルを考えてみましょう。

ベクトルと三角関数を思い出してください

 ここで、高校数学を思い出してください。ベクトルを覚えていますか? ベクトルは方向と大きさを表す概念です。(2、5)や(3、-2)といった座標で表記されることもあります。

 三角関数も思い出しましょう。コサイン(cos)が関係してきます。コサインは、2本のベクトルとその角度によって示される数値です。図表4-1のように、ベクトルaから、ベクトルbに垂線を引くと、その長さはacosθになります。ここで相関係数が登場します。

 実は、相関係数とはコサイン値のことなのです。2つのベクトルが60度の角度で交わっていれば、cosθ=0.5。つまり相関係数は0.5です。角度が小さいほどcos 値は1に近くなり、2本のベクトルの方向が一致すると値は1になります。2本のベクトルが180度真逆を向くと、cos の値は-1になるのです。

図表4-1 相関係数

 ビジネスで応用される相関係数は、いくつかのプロセスからデータを2本のベクトルに変換して計算されます。テキストマイニングも、あるロジックで数値化され、n次元のベクトルに変換された後に、コサインで相関度を計算するのです。最先端の統計解析が、高校で習ったベクトルや三角関数の応用だとわかっただけで、嬉しくなりませんか?

コメント1

「「ビジネスの結果は99%統計的に決まる」」のバックナンバー

一覧

「第4回 ネット書店が「おススメ」を選び出すロジックとは?」の著者

斎藤 広達

斎藤 広達(さいとう・こうたつ)

事業再生コンサルタント/理論社社長

1968年生まれ。シカゴ大学経営大学院修士(MBA)取得後、ボストン・コンサルティング・グループ、シティバンク、ローランドベルガーなどを経て独立。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

人は何か自信を持って誇れるものを持っているはずです。

為末 大 元プロ陸上選手