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異次元緩和で債券相場が止まらない

“劇薬”飲んだ市場の長引く治療期間

2013年6月4日(火)

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 日銀が4月4日に「異次元緩和」を決定してから、ちょうど2カ月となる。その間、円の対ドル相場は1ドル=93円台半ばから一時103円台まで円安が加速。日経平均株価は1万2000円近辺から一時1万6000円手前まで株高が進行した。ところがその後、5月下旬以降は、この円安・株高の進行に急ブレーキが掛かっている。日銀は早くも難問にぶつかったことになる。

 そもそも2カ月前、日銀は黒田東彦新体制の下、「レジーム・チェンジ」が期待された4月3~4日開催の金融政策決定会合で、想定以上の大胆な金融緩和策を“有言実行”で決定した。新体制下の初会合で大方の議案をほぼ全員一致で決めてしまい、全ての市場の期待に応える品揃えを整えるトップダウン方式かつ、短期決戦のサプライズな結果だった。

「異次元緩和」からちょうど2カ月。日銀は早くも難問にぶつかった

 この決定プロセスは、黒田総裁が財務官経験者ならではという、過去の大規模な為替介入の実績を模倣した印象を受けた。また全員一致で決定できたのは、黒田総裁がわざわざ懐に呼び寄せた前大阪支店長、雨宮正佳理事を含めた事務方「チーム黒田」の調整作業と苦労の賜物だろう。

 これを受けた5月下旬までの円安・株高の動きを振り返ると、日銀が断行した「量的・質的金融緩和(Quantitative and Qualitative Monetary Easing=QQE)」の主目的である「資産価格のプレミアムへの働きかけ」「市場の期待の抜本的転換」には成功したと言える。

債券市場を混乱に陥れた異次元緩和

 ところが、その一方で、QQE直後の債券相場は乱高下し、その後も不安定な動きを続けている。日銀の大量買い入れにより、市場での国債の取引量が減ると、買い注文と売り注文で新たに出合う値段が上下に飛び易くなる。一旦売りが出ると一気に価格が下がり、一旦買いが入ると一気に価格が上がるという、値動きが激しい事態に陥った。

 外国為替市場と株式市場には恩恵をもたらした半面、このように債券市場の頭を悩ませている、日銀の異次元緩和の中味を改めて考えてみよう。

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「岩下真理の日銀ウオッチング」のバックナンバー

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「異次元緩和で債券相場が止まらない」の著者

岩下 真理

岩下 真理(いわした・まり)

SMBCフレンド証券エコノミスト

市場部門での長年のエコノミスト経験を生かす数少ない女性「日銀ウォッチャー」。わかりやすく楽しい解説がモットー。総務省消費統計研究会委員、景気循環学会幹事を務める。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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