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イノベーションは起きるものではなく起こすもの

2013年6月12日(水)

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 私は経営コンサルタントとして、ファンクショナル・アプローチを使って企業の成長をお手伝いしています。従業員数が数千人となると、成長にもイノベーションにもとてつもなく大きなエネルギーが必要となります。

 そのエネルギーは、企業のトップの決定によって起こり、従業員によって増幅されるモノなのです。それが組織的イノベーションのコツです。イノベーションは起きるものではなく、起こすものです。そこで、間違ってはいけないポイントと4つのバランスをお伝えします。

トップが示す企業の未来

 イノベーションできる企業は、トップが誰よりもイノベーティブです。いろいろな企業のトップとお話ししますが、やはりトップが変わろうと思わない限り、企業は変われません。変える能力以上に、変える情熱が必要なのです。ダイエットと同じです。本人が本気になって取り組まないで、健康的に痩せることはできません。

 当然ですが、ミドルやボトムから企業がイノベーションできる事例は、多くあります。そういう企業は、社員にイノベーションの機会を与え、それを活かすことのできる制度があります。ある意味、理想的な企業です。

 ただ、個人に依存したイノベーションは、戦略的ではありません。戦術的です。戦術的だから、局所的、一時的なイノベーションに終わります。組織的、継続的なイノベーションは、個人ではなく、企業が起こすべきです。そこにトップの意思が必要です。

 だから、トップが誰よりもイノベーティブでなければならないのです。変わろうとする思いが、誰よりも強くなければなりません。逆に言えば、トップが本気で変わろうとするならば、企業は必ずやイノベーションを起こすことができるでしょう。

組織的イノベーションのすすめ

 経営者は、必ず組織的なイノベーションを目指してください。なぜなら、個人的なイノベーションは、その人の状態に依存するため、一時的となります。また、その人の興味の範囲からしかイノベーションされません。そして、イノベーションが長期的に続くことは稀です。だから、トップの責任の下、イノベーションに取り組むべきなのです。

 「組織」と「個人」では、イノベーションの成功要因が違います。組織的イノベーションの成功の要因は人材ではなく、仕組みです。人材も大切ですが、成功するか否かは仕組みで決まります。有能な人材がいたとしても、仕組みができていないと失敗します。個人的イノベーションと、全く逆なのです。
 もう1つ逆のものがあります。それは、イノベーションの火付け役です。組織的なイノベーションを求めるのなら、組織が火付け役にならないといけません。風土の中から自然に沸き起こるのを待っていても、何も始まりません。風土の中から起こるのは個人的なイノベーションだからです。組織が火をつけ、風土が大きくしていくものなのです。

 勘違いした企業にならないようにしてください。仕組みや組織が不十分なまま、イノベーションを起こそうとしても、壁にぶち当たるだけです。確実にイノベーションを起こすためには、組織的イノベーションが必要なのです。

個人的 組織的
責任者 ミドル トップ
頻度 一時的 継続的
範囲 部分的 全体的
効果 短期的 長期的
成功要因 人材 仕組
障害要因 仕組 人材
火つけ役 風土 組織
火消し役 組織 風土

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「イノベーションは起きるものではなく起こすもの」の著者

横田 尚哉

横田 尚哉(よこた・ひさや)

ファンクショナル・アプローチ研究所

顧客サービスを最大化させる経営改善コンサルタント。米GEの価値工学に基づく改善手法を取り入れ10年間で総額1兆円の公共事業改善に乗り出し、コスト縮減総額2000億円を実現させる。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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