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帰って参りました。もちろん、社長じゃないですよ

2013年6月14日(金)

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 2年振りに戻ってきました。旦那の病状がひとまず落ち着きましたので、現場に戻ることにしました。

 ただ、現場に戻る前に、色々と整理する上でもいつかやろうと思っていた「本を書く」ことに取り組みました。復帰前に本を書こうと決めたのは昨年の秋くらいでしたが、1月3日まで旦那と私の実家を行ったり来たりしているうちに1月4日になり……。ここで書き始めなかったら単なるクズだと思って、ようやく書き始めました。

 社長をやっていた現役時代に本を書く余裕なんて全く無かった。とにかく日々の業務に追われていたので。自分の中で本を書くのは、現役に戻るまでのこのわずかなチャンスしかないと思い、筆を執りました。

 毎日、A4で2~3枚くらいでしょうか。少しずつ書き進めていきました。以前からゴーストライターのオファーはありましたが、本を書くなら自分の言葉で書こうと決めていた。決して私の文章は綺麗じゃないし、読みやすくないかもしれないけど、全責任を持つ文章はゼロから自分で書くことにこだわりました。

 タイトルは「不格好経営」。私らしいタイトルかなと思っています。

 執筆にあたって資料はほとんど見ませんでした。今でも鮮明に当時のことを覚えていたからです。この本で伝えたかったことはいろいろありますが、ひとつは一緒にディー・エヌ・エー(DeNA)という会社を作ってきてくれた川田尚吾(創業メンバー)や渡辺雅之(創業メンバー)、春田真(現在の会長)、守安功(現在の社長)等々、みんなに対する感謝の気持ちです。だから彼らの写真を引っ張り出してきて載せています。私の写真は載せるつもりはなかったんですが、締まらないって言われ、嫌々1枚だけ載せています(笑)。

社員のみなさん、周りに感謝してほしい

 この本を誰に読んでもらいたいか。書いてしまったからには多くの人に読んで頂きたいと思いますが、特にDeNAの社員には全員読んで欲しいです。今やDeNAという会社は球団まで保有し、当時とは比べものにならないくらい大きな会社に成長しました。最近、DeNAで働いている人は最初から大企業に勤めた感覚でいるかもしれません。

 でも、どうしてDeNAがここまで来られたのかを、ちゃんと知ってほしい。周りに感謝する気持ちを決して忘れないでほしい。たくさんの人に助けられて、この会社はここまで成長できました。どこかで慢心しているようなところがあるのだとしたら、この本を読んで会社の「DNA」を知ってほしい。

 また、この本を執筆して、DeNAという社名は変えなくて本当に良かったと改めて思っています。社名を変更したほうがいいんじゃないかという話は幾度となく出ました。大きなところで言えば、1回目はビッダーズのとき、2回目はモバゲーのとき。でも、サービスは永続的なものではないけれど、会社は永続的なものでなければならない。今は変えなくて本当に良かったと思っています。

 45ページに掲載した写真、私がこれまで生きてきて、一番好きな写真です。どんな名カメラマンが撮影しても、こんなにいい写真は撮れないと思う。オークションサイト「ビッダーズ」が初めて立ち上がった時に、みんなが疲れながらも画面に見入ってる写真です。

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「帰って参りました。もちろん、社長じゃないですよ」の著者

南場 智子

南場 智子(なんば・ともこ)

ディー・エヌ・エー創業者

ディー・エヌ・エー(DeNA)創業者。99年DeNAを設立、代表取締役社長に就任。2005年東証マザーズ上場を果たす。11年病気療養中の夫の看病を理由に社長職を退任、代表権のない取締役となる。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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名和 利男 サイバーディフェンス研究所上級分析官