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エラそうなオジサン獣医よりやさしいトリマーと親しくなりたい

伸びしろが大きいペット業界のワンストップサービス

2013年6月27日(木)

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 犬も猫も、年々、寿命が延びている。1985年の犬の平均寿命は8歳、猫は11歳だった。ところが、2009年には犬は15歳、猫は16歳と約30年間に寿命は約1.5倍に伸びた。栄養状態が良くなったこと、室内で飼われる割合が増えたことなどが要因だ。

 誰がペットを飼っているのか。高度成長期の常識は、子どもがいる家庭がペットを飼うというものだったが、今は様変わりだ。今は50代が最も多く、6割以上。次いで40代だ。どうやら子育てを終えた世代(欧米ではempty nest世代=巣が空になった状態という)や子どものいない人たちが子どもの代わりにペットを可愛がっているようだ。なお、わが国の15歳未満人口は約1649万人だが、ペットを飼育する世帯も約1700万世帯とほぼ同数であり、興味深い(子供がいてペットを飼っている人ももちろん多いが)。

全世帯のうち34%が何らかのペットを飼っている

 何らしらかのペットを飼う家庭の数は全国で増えている。全世帯の34%がペットを飼っている。そのうち半分強が犬を飼う。猫は約3割。あとは魚、鳥、亀、フェレットなどだ。増加率が高いのは魚や猫だ。マンションなどの狭い室内でも飼いやすい点が評価されている。同じく犬も小型犬が好まれる傾向が年々強まっている。

 犬には重量サイズごとの統計がある。5キロ以下の小型犬・超小型犬が7割近くを占め、10キロを越える大型犬は3割に過ぎない。価格は個体差が大きいが意外に小さい犬も高い。ゴールデンレトリーバーやラブラドールレトリーバーが12万~20万円するのに対し、チワワやトイプードルは20万円超のものが目立つ。

 余談になるが、飼われる犬種には流行がある。佐々木倫子氏の漫画『動物のお医者さん』のヒットのせいもあって、一時はシベリアンハスキーが大ブームになった。だが、大きすぎて室内で飼えない。また、日本の夏は暑すぎるために、ほどなく下火となった。チワワは消費者金融のCMをきっかけに「かわいい!」とブームになり、その後も超小型犬ブームにのって売れ続けている。

 さて、ペット市場の全体はどうなっているのか。当然ながら、ペットは、一度買ったら終わりではない。生き物だからずっと飼い続けて世話をする必要がある。そこで上山ゼミのペット班は、ペット市場を広くとらえ、ペットの購入に留まらず、周辺に広がる“アフター”市場も合わせて分析することにした。

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「エラそうなオジサン獣医よりやさしいトリマーと親しくなりたい」の著者

上山 信一

上山 信一(うえやま・しんいち)

慶応義塾大学総合政策学部教授

1957年大阪市生まれ。京都大学法学部卒。米プリンストン大学公共経営学修士。旧運輸省、マッキンゼー(共同経営者)を経て現職。専門は経営戦略と行政改革。九州大学ビジネススクール客員教授。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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手嶋 龍一 作家・ジャーナリスト