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相場の乱気流、試される黒田総裁の胆力

「ゼロ回答」でもメッセージに潜む真意

2013年6月26日(水)

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 5月前半は一時的な世界同時株高となったが、5月22日のバーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長による議会証言以降、米国の量的緩和第3弾(QE3)の早期縮小観測に市場は揺れている。同議長は今月19日の会見で、量的緩和の縮小に年内にも着手する可能性を明言した。その後、米10年物国債利回りが2.5%を超えたことから、当面は米債券相場の調整局面が続くことが見込まれる。

 日米の長期金利上昇をきっかけに、日経平均株価は乱高下を繰り返す日々が続いている。異次元緩和以降は債券市場の不安定化が話題だったが、5月に米国要因が加わり、株式・為替市場のボラティリティも高めてしまった。異次元緩和決定から2カ月半が経つが、やはり日米ともに金融緩和の副作用を軽視すべきではない。

債券市場は徐々に安定化へ

 6月第2週の各種報道では、日銀による固定金利オペの長期化(現状1年までを、2年以上に見直し)の検討が既定路線であるように報じられていた。しかしながら、11日付の日本経済新聞朝刊では、「政策委員の間で、“時期尚早”との慎重論が強まっている」と風向きの変化が伝えられた。

 変化を後押ししたのは、長期金利が0.8%台でやや落ち着きを取り戻していることや、固定金利オペの長期化で落ち着かせたい中短期ゾーンで5年債利回りが0.3%程度で推移し、オペを打つ緊急性がなくなったことである(下図参照)。

日本国債の利回り推移(2013年以降)
(出所)bloombergより、SMBC日興証券作成
    *終値ベース

 その背景には5月以降の国債入札ラッシュの一巡や、6月が国債大量償還月という需給改善要因、日銀が「1年超5年以下」ゾーンの国債を多めに買い入れたことなどが挙げられる。日銀が5月29日に開いた市場参加者との意見交換会で、一部の参加者から固定金利オペの延長を希望する声が出ていたが、当時に比べて明らかに状況は改善した。

 その一方で、5月下旬以降の株安の局面で、政府サイドから日銀に対して長期金利抑制策を講じることへの期待感があったのも事実だろう。

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「相場の乱気流、試される黒田総裁の胆力」の著者

岩下 真理

岩下 真理(いわした・まり)

SMBCフレンド証券エコノミスト

市場部門での長年のエコノミスト経験を生かす数少ない女性「日銀ウォッチャー」。わかりやすく楽しい解説がモットー。総務省消費統計研究会委員、景気循環学会幹事を務める。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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