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3代目「PEN」の美技なモデルチェンジ

オリンパス「OLYMPUS PEN E-P5」(前編)

2013年6月28日(金)

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 モデルチェンジはものづくりの、デビューと並ぶもう一方の華だ。ブランド永続のため、モデルチェンジは行われる。しかし、それは一歩間違えば、没落のきっかけにもなる。特に成功したブランドであればあるほど、それは難しい。

 ミラーレス一眼の市場を切り開いたオリンパスの「OLYMPUS PEN」がフルモデルチェンジを果たし、「E-P5」に生まれ変わった。

PENが持つ上質感をいかに引き継ぐか

フルモデルチェンジを行った「PLYMPUS PEN E-P5」。カラーバリエーションは3種類

 PENに対して我々が抱くイメージとしては、超高性能というより、「おしゃれ」「スタイリッシュ」「女子カメラ」……など情緒的なキャラクターを持つカメラとしての方が強烈に定着している。だからモデルチェンジは難しい。確立したイメージをより強固にできるか、それとも期待外れに終わるか。新機軸を入れなければ新鮮味は出ないが、行き過ぎると、従来からのユーザーに違和感を与える。そのバランスが非常に難しい。

 では今回の新PEN、E-P5はどうか。結論から先にいうと、実に見事にモデルチェンジのパラドックスに対処したと私は、見た。PENならではのアイデンティティをどのように確保し、引き継ぎ、そして新しい価値を採り入れるかに、スマッシュな答を出している。

 E-P5は大きなモデルチェンジでいうと3代目のPENだ。2009年にE-P1で、オリンパスPENがデビュー。11年、不評だったオートフォーカスを改善し、コントラスト検出方式ながら、速い合焦を実現したE-P3、そして今回のE-P5という系譜だ。

 ではこの歴史から何を学び、また何を新規に盛り込むか。オリンパスイメージングで商品企画を担当する城田英二(開発本部 商品開発1部 1グループ グループリーダー)は、E-P3の後継機として、何を残すのか、どこを新しくするのかを慎重に検討していた。

商品企画を担当したオリンパスイメージング 開発本部 商品開発1部 1グループの城田英二グループリーダー

 「引き継がねばならないのは、“OLYMPUS PEN”の記号性ともいうべき、『上質感』『デザインの良さ』だと思いました」(城田)

 では進化させる部分は?

 「それも実はPENの記号性、コンセプトと大いに関係があるのです。PENは持ち歩くカメラです。家に置いておくカメラではありません。単焦点の広角レンズを装着したパンケーキスタイルで、ストラップを首から掛けて持ち歩きながら、興味のまま撮影に入るというのが、PENユーザーの一般的なスタイルです。PENをどこでも楽しんでもらおうと、今回、F1.8という極めて明るい17ミリレンズを用意しました。これだと、暗い所でシャッタースピードを上げられる、あるいはISO感度を下げられるというメリットがあるのですが、明るい環境でF値を開放にすると、これまでのシャッタースピードの上限では露出過多になってしまいます」(城田)

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「3代目「PEN」の美技なモデルチェンジ」の著者

麻倉 怜士

麻倉 怜士(あさくら・れいじ)

デジタル・メディア評論家

日本経済新聞社、プレジデント社を経て、91年にデジタルメディア評論家として独立。評論活動に加え、映像・ディスプレイ関係者による日本画質学会の副会長、津田塾大学の講師の“3足のワラジ”をはきこなす。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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