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中国市場の混乱は習近平体制の演出?

「理財商品」の償還に戦々恐々の“影の銀行”

2013年6月28日(金)

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 このところ、中国の短期金融市場で金利が急騰し、金融不安から株式相場が大幅に下落するなどの混乱が著しい。翌日物金利は5月下旬には概ね3%台で推移していたが、6月に入ると急激に上昇し始め、20日には13%台をつけた。

声明発表に追い込まれた中国人民銀行

 これに対し、中国人民銀行(中央銀行)は25日に緊急声明を発表し、複数の政策手段を駆使して短期金融市場の安定を守ると表明。一時的に資金不足に陥った銀行に対して、必要なら流動性を供給する考えを示した。

 これにより流動性懸念は沈静化に向かっている。しかし、なお金利は5%台の高い水準にとどまっており、資金繰りが困難となった一部企業などの信用不安は根強く残っている。

上海銀行間取引金利の推移

 混乱の背景には、大きく見て2つの要因があるようだ。1つは中国独自の問題だ。中国人民銀行が銀行融資の枠外で膨張してしまった「影の銀行(シャドーバンキング)」を抑制し、金融システムの正常化を図ろうとしていることが直接の原因だ。そのため、季節要因で資金需給が逼迫するこの時期にあえて流動性の供給を絞り、懲罰的に金融機関に流動性管理の強化や不採算融資の抑制、不健全貸出の抑制を促したとの見方ができる。

 もう1つはグローバルな要因だ。5月22日に米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長が米量的金融緩和の縮小について言及して以降、投資家の多くがリスク資産から資金を引き揚げ、基軸通貨であるドル建ての資産に戻す動きが強まっている。

 これを受け、各新興国市場で株価が下落し、その国の通貨も安くなった。中国についても同様の流れの中で、海外から流入していた「ホットマネー(短期資金)」が引き揚げられ、金融市場の流動性が逼迫し始めた可能性がある。

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「中国市場の混乱は習近平体制の演出?」の著者

深谷 幸司

深谷 幸司(ふかや・こうじ)

FPG証券・代表取締役

三菱銀行からドイツ証券、クレディスイス証券を経て、2012年に為替アドバイザーとして独立。2013年3月からFPG証券代表取締役。相場変動をいかに乗り切るかをテーマに個人から企業に至るまでサポート。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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