• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

「自動車部品大国」は日本の約束された道

海外より日本が圧倒している部分は多い

2013年7月3日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 日本のものづくり復活の大きな原動力として、やはり自動車関連が見逃せない。

 私は、日本は今後ますます自動車部品大国へと成長していくと見ている。“1億円”を賭けても構わない。それくらい自信がある。しかし1億円では、この賭けに乗ってくれる人がいないし、賭け金を用意できないだろうから、1000万円に下方修正しておきますけど(汗)。

日本の自動車部品はコストでも十分対抗できる

 現在、世界で年間約8000万台(2011年)の自動車が生産されるが、2025年には1億台に達するといわれている。その差分、2000万台はどこかの国で作られる。もちろん韓国や中国も作るだろうが、そのうちの何割かを日本のメーカーが作ると考えても、バチは当たらないだろう。

 なぜなら、1000ccクラスの小型エンジンの燃費効率は日本メーカーが抜群の力を持っているし、ハイブリッドカー(HV)を作るのに欠かせない技術は、日本企業が特許を取りまくって、他国の企業は作れないからだ。

 いずれにせよ、日本は自動車部品王国になる。

 意外と思われるだろうが、日本製の自動車部品は海外製品と十分に対抗できるだけのコストパフォーマンスを持っている。例えばインドのタタ・モーターズの「ナノ」は20万円ほどで完成自動車を作っているが、その部品の3分の1は日本製なのだ。

政策研究大学院大学客員教授の橋本久義氏

 そもそも、日本の部品屋さんは終戦直後から同じようなタイプの部品を作り続けてきたので、償却が終わった機械で大量生産を行うことができる。

 ところが、中国などで同じような部品を作ろうとすると、新しい機械を導入しなければならないし、従業員の訓練も必要だ。これだと結構コストがかかる。案外日本の方が、安くて品質の高い部品を作ることができる。

 現にリーマンショックの直前までは、日本に工場を作ろうとする企業がかなりあった。彼らは中国にも工場を持ちながら、やはり日本でも高品質なものづくりを行う工場が必要だと考えていたのだ。そして、頼もしいことに日本の中小企業は円高にもめげることなく(ちょっとめげてもいたが……)、各々の技術を磨き続けてきた。

 中国の反日運動は終わることはなさそうだ。現在は落ち着いて、工場ではトラブルは起こっていないようだが、日本人の家族は今もおびえながら暮らしている。「地下鉄の中では日本語を話さないようにしています」という証言もある。タクシーに乗って、「日本人か?」と聞かれて怖い思いをすることが頻繁にあるという。

 つまり、日本の自動車部品はこれからも出番があるだろう。

コメント0

「橋本久義の「日本ものづくり・復活シナリオ」」のバックナンバー

一覧

「「自動車部品大国」は日本の約束された道」の著者

橋本 久義

橋本 久義(はしもと・ひさよし)

政策研究大学院大学名誉教授

政策研究大学院大学名誉教授。東大卒後、通産省入省、製造業担当。1994年埼玉大教授。97年政策研究大学院大学教授、2011年から現職。現場に近いところで行政を・学問を!をモットーに多数の工場を訪問。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

人々が働きたいという会社になるには 「働きやすさ」と「働きがい」、この2つが必要だ。

川野 幸夫 ヤオコー会長