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「話が違う!」と言ったら社長も校長も即失格

民間公募で採用されながら3カ月で辞めた大阪の某校長の別の人生を考えました

2013年6月28日(金)

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 大阪市の民間公募で採用された外資系証券会社出身の38歳の校長が3カ月で辞めました。記者会見では、「自分が力を発揮できる場所とは違う」と説明し「不祥事を起こしたわけではないので謝罪はしない」「採用過程で市教育委員会と意見交換する機会が少なく、給与も経歴に関係なく最低級だ」などと不満を述べ、「これを問題提起としたい」と言って去っていきました。

 これに対して、無責任だとする批判が広がり、橋下大阪市長は、「もっと覚悟をもって公の世界へ」と述べる一方で、任命責任は教育委員会にあり、民間人を採用する際の課題が浮き彫りになったこと、公募自体を止める気はないことなどを話しました。

 記者会見での口ぶりや報道を通して見られる材料だけでは、正直なところ、この元校長をフォローする側面は、見当たりません。そして、改めて責めなくてもよいくらいの非難は既に集まっていることと思います。

 一方で、期待に添わなかった条件で配属が決まったり、自分が力を発揮できそうにない現場、というのはほかの仕事でもよくありますので、今回はそんな場からスタートする効果的なコミュニケーションについて、動画を参考にしながら考えてみたいと思います。

 ネット動画はアイデアの宝庫。それでは今週もいってみましょう。

「話が違う」と言ったらトップ失格

 冒頭の公募校長に対して、多くの人が苛立ちを感じたのは、一体どこでしょうか。

 短期間で投げ出したことも謝罪しなかったこともあるかもしれません。しかし、最も大きな理由は、「やりたいことを伝えて採用されたはずなのに、それができないから辞める」(意訳)という完全に自分向きの動機を説明しておきながら、「これを問題提起としたい」などと社会的な責任や期待を一切意識せずに単に制度を非難するその姿勢だったように思います。

 おそらく彼自身、短い期間にさんざん腹立たしい思いをしたのでしょう。

 私が想像するストーリーはこんな感じです。

 決まるまではとにかくいい話をされた。グローバル人材の育成、素晴らしいじゃないですか、活躍を期待しますなどとちやほやされていた。なんといっても千人以上から選ばれた校長です。ところが諸条件が明らかになると、魅力的な話が何もなくなった。給与も最低だと言います。

 そして配属された学校も、想定していたものと全く違う、小規模校だった。決して進学校とも言えず、PTAの理解も得られない。(※想像です)

 さらに、みんなが疑念の目で見ていた。公募でいきなり現れ、教育現場を全く知らずに一体何ができるのか?と。しかも若いし、と。現場の教師は結託し、表向きは「新しい学校作りに協力する」と言っているものの、何かを変える気もなければ、変えられるとも思っていない様子。

 協力が得られると思っていた教育委員会の支援ももちろんありません。
 それで思ったのでしょう。

 「こんな所で一体何ができるんだよ」と。

 テレビドラマならここで第一話が終わります。

 これはあくまで想像です。リアルにこんなことになっていたのかどうかは分かりません。しかし、こういう状況は、普通の経営者であれば、いや、多くのビジネスパーソンでもよく経験している話ではないでしょうか。

 誰に悪気があるわけでもないし、話を進めている間に時間も状況も変わりますからね。
 ただ、こういう場面で決して言ってはいけない言葉があります。

 それは、「話が違う」という言葉です。

 なぜか。

コメント14件コメント/レビュー

そんなに非難するほどの事だとは私は思いません。確かに著者の言うやり方も解決法の一つかもしれませんが、校長を非難する事は、既存の悪習を維持する勢力と同じく物事の解決をせず、校長をスケープゴートにして追い討ちをかけるだけ。環境も賃金も悪い中で社蓄を求め、賃金に見合わない働きを求め、期待に答えないと「働かない社員が悪い」というブラック社長と同じ。校長だとして社長のように権力も無い。出来ない、向いて無い事を無理してやるのも過ぎれば帰って迷惑。日本では駄目と判ってても、金と時間をドブに捨てても努力した結果の失敗を見せないといけない風潮は問題だと思います。さっさと辞める事も双方にとって良い事もある。寧ろ責められるとすれば、問題提起としたいとするなら、問題点を纏めてレポートを作り、公表する事をしない場合の事。高い報酬を貰い、権力もある人間に、相応の仕事を求めるのと訳が違うのに、話の例題にすると、元校長への悪印象を与えるミスリード。著者の姿勢に問題を感じる。(2013/06/29)

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「「話が違う!」と言ったら社長も校長も即失格」の著者

鶴野 充茂

鶴野 充茂(つるの・みつしげ)

ビーンスター株式会社 代表取締役

コミュニケーションの専門家として幅広く活躍。リーダーに効果的な伝え方をアドバイスするほか、全国規模のPRプロジェクトに携わる。著書は30万部超のベストセラー「頭のいい説明すぐできるコツ」など二十数冊。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

そんなに非難するほどの事だとは私は思いません。確かに著者の言うやり方も解決法の一つかもしれませんが、校長を非難する事は、既存の悪習を維持する勢力と同じく物事の解決をせず、校長をスケープゴートにして追い討ちをかけるだけ。環境も賃金も悪い中で社蓄を求め、賃金に見合わない働きを求め、期待に答えないと「働かない社員が悪い」というブラック社長と同じ。校長だとして社長のように権力も無い。出来ない、向いて無い事を無理してやるのも過ぎれば帰って迷惑。日本では駄目と判ってても、金と時間をドブに捨てても努力した結果の失敗を見せないといけない風潮は問題だと思います。さっさと辞める事も双方にとって良い事もある。寧ろ責められるとすれば、問題提起としたいとするなら、問題点を纏めてレポートを作り、公表する事をしない場合の事。高い報酬を貰い、権力もある人間に、相応の仕事を求めるのと訳が違うのに、話の例題にすると、元校長への悪印象を与えるミスリード。著者の姿勢に問題を感じる。(2013/06/29)

「スクールウォーズ」というTVドラマを思い出しました。一般大衆はああいう先生を期待しているんでしょうなあ。私の場合、自分の能力が発揮できない場所をさっさと見限るというのは、むしろ好ましいことだと感じますけど。(2013/06/28)

この話で一番得をしたのは誰かを考えれば、話の筋が分かると思います。教育委員会のような場所で生き残る人たちが、この程度の人物を見抜けないほど間抜けとは思えません。これで、公募は駄目だとなるし、橋本市長の評価も下がるでしょう。なぜ、こんな人を採用をした教育委員会は問題とされないのでしょうか?橋本市長嫌いのマスコミも乗っかった教育委員会の見え透いた芝居ではないのでは?(2013/06/28)

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三品 和広 神戸大学教授