• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

プレミアム水を伸ばすには、大型ペットボトルのミネラルウォーターをなくせ

PCサーバーと宅配水サーバーをつなごう

2013年7月11日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 最近、インフラ輸出や民営化で水ビジネスがよく話題になる。だが、私たちにとってもっと身近なところで、すでに水ビジネスは急成長している。ミネラルウォーターや宅配水である。水道水に浄水器をつける人も増えた。普通の水道をエコノミークラスとすれば、これらはビジネス・ファーストクラスに相当する。

 上山ゼミの水ビジネス班はさっそく調査を開始した。まずミネラルウォーター・宅配水・浄水器の3つをあわせて「プレミアム水市場」と呼ぶことにした。調べてみると、この市場は合計で約5300億円にもなると分かった。内訳は、ミネラルウォーターが約2450億円、宅配水が約830億円、浄水器が約2000億円である。ちなみに宅配水というのはオフィスでよく見かけるウォーターサーバーを家庭に置くビジネスだ。サーバーはレンタルか買い取りで、水は地元の業者が定期的に配送する。前者の場合、水タンクを回収する場合が多く、プロパンガス事業者などがよく手がけている。あるいは水タンクを宅配便で届けるやり方もある。この場合は全国プレーヤーが多く、タンクは使い捨て式が多い。

もはや水道水では満足できない!

 プレミアム水市場が成長する背景には、いくつかの要素がある。サントリーの調査(2012年)によると、ミネラルウォーターを飲む理由として約6割の人が「おいしい」「飲みやすい」の味覚系をあげる。だが同じく、6割の人が「安心」「水道水が不安」の安心安全系を理由にあげる。しかもこの2つの味覚系項目は2012年には2010年の調査時よりもポイントを落とし、逆に安心安全系の回答が増えている。

 また、ミネラルウォーターに関する消費者調査でも、「贅沢」「流行」といったイメージは低下し、価格にこだわる人の比率が上がってきている(清涼飲料総合調査)。そして、約半分の人が「いつも買うブランドを決めていない」と回答する。

 これらの調査から、現代人にとってプレミアム水はもはやぜいたく品ではないということがわかる。震災や原発事故の影響もあるが、同じく上記のサントリーの調査によると、約6割の人が自宅にミネラルウォーターを買い置きしている。大容量ペットボトルだけで平均6.8本、約1ケース強を買い置きしているらしい。要するに、水道水ではもう満足できない人々の声がこの市場を拡大させている。

コメント9

「上山信一ゼミの すぐそこにあるブルーオーシャンを探せ」のバックナンバー

一覧

「プレミアム水を伸ばすには、大型ペットボトルのミネラルウォーターをなくせ」の著者

上山 信一

上山 信一(うえやま・しんいち)

慶応義塾大学総合政策学部教授

1957年大阪市生まれ。京都大学法学部卒。米プリンストン大学公共経営学修士。旧運輸省、マッキンゼー(共同経営者)を経て現職。専門は経営戦略と行政改革。九州大学ビジネススクール客員教授。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

本音と建前が違うことが問題の温床になっている。

川野 幸夫 ヤオコー会長