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「バリキャリ」OR「コモディティ」では救われない

働き方には、もっとバリエーションがあっていい

2013年7月4日(木)

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「あなたはどんな働き方をしたいですか?」

 有効な女性活用策を考えるにあたって、数年前から私は多くの働く女性にインタビューし、この質問を投げかけてきた。その結果、見えてきた事実がある。

 それは多くの女性は、現在女性に用意されている「働き方」の中には答えを見い出せないまま働いている、という現実だ。具体的に言うと、大多数の女性が望んでいる働き方は、特急のスピードで出世の階段を上っていく「バリキャリ」型でもなく、単純な事務作業を日々続けていく「コモディティ」型でもないということである。

 「自分なりに満足のいくキャリアを実現したい。でも、今のキャリアの現実の中ではそれはなかなか叶えられそうにない」。そんな複雑な思いで、日々の仕事環境の中で漂っている女性達が、本当に数多くいるのである。

 彼女達の思いや迷いはよく分かる。

 前のコラムでも書いたが、出産・育児といったライフイベントを抱える女性にとって、「バリキャリ」で働き続けるのは正直しんどい。残業や出張で、家族と夕食を楽しむことも子どもと遊ぶこともままならない仕事中心の生活になってしまう。仕事で充実感を得たいとの思いはあるものの、そこまで自分や家族との生活を犠牲にするのは自分が望む人生ではない(参考記事:女性活用、大切なのは「数字」ではない)。

 一方、「コモディティ」型のキャリアはというと、確かに定時には帰れるし休暇もしっかり取れるかもしれない。でも、誰にでもできるような単純作業の繰り返しの仕事では充実感は得られないし、組織から期待もされずに頑張る気も湧かない。いつクビになるかも分からない不安もある。いくら仕事以外のプライベートが満たされても、これはこれで自分が望む働き方とは違う。

 これが多くの女性の本音なのである。

 現在、働く女性の多くは「バリキャリ」と「コモディティ」という極端な選択肢の前で、やりがいのある仕事への意欲とライフイベントの重さを思案しながら複雑な思いで動けないでいる。

 この事実は言い換えるなら、女性の仕事への意欲と出産・育児というライフイベントの重さを適切に考慮・反映したキャリアが用意されていないということでもある。このままでは、仕事を頑張りたい多くの女性が浮かばれないし、より多くの女性がもっと活躍してより大きな貢献をしてもらいたいと期待する企業の側も、その目的は達せられないであろう。

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「「バリキャリ」OR「コモディティ」では救われない」の著者

中川 美紀

中川 美紀(なかがわ・みき)

ビジネスアナリスト

東京学芸大学教育学部卒業後、戦略系経営コンサルティング会社XEED入社。アナリストとして様々なプロジェクトに従事。近年は特に、企業の人材育成やキャリアマネジメント、及びダイバーシティ推進など人事系の分野に注力。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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