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スプリント買収で孫社長と京セラの“微妙な”関係

日本では地味でも米国では日本のトップ

2013年7月10日(水)

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 ソフトバンクによるアメリカの携帯電話会社「スプリント・ネクステル」の買収が完了目前だ。これによりスプリント傘下のクリアワイアも無事に手に入れ、孫社長は野望に向けて一歩前進することになる。

 孫社長は6月21日に行われた株主総会で、株主に「なぜアメリカに進出するのか」と質問され「アメリカ市場には日本の2.5倍の人口があり、携帯電話の契約者数も2.5倍という市場。スマホ時代となり、日本でもアメリカでも売れているスマホは全く同じで、通信技術もLTEで一緒になってきた」と語った。ソフトバンクとスプリントが共同で端末や基地局を調達することで、コストダウンなどのシナジーが見込めると力説した。

なぜ今、京セラに注目が集まるのか

 そんな中、にわかに注目を集める日本メーカーがある。KDDIとウィルコムをメーンに端末を供給している京セラだ。

 京セラは日本の市場においては「HONEY BEE」などの有名ブランドはあるものの、どちらかといえば地味な存在のメーカーだ。しかし、アメリカ市場においては、実は販売台数で第4位を誇るメーカーなのだ。

ポップなカラーリングとかわいいボディーで女子高生を狙った「HONEY BEE 201K」。ウィルコムのPHS端末時代から人気のあるブランドだ

 ガートナーによるアメリカ市場の2013年第1四半期での販売台数シェアでは、1位がサムスン電子(31.3%)、2位がアップル(29.6%)、3位がLGエレクトロニクス(12.7%)となっており、次いで4位で京セラ(5.9%)なのだという。つまりアメリカ市場では日本メーカーとしてトップの地位にいるわけだ。

 このシェアは、スマートフォンだけでなく、フィーチャーフォンを含んだものとなっているため、アップルよりもサムスン電子のシェアが高くなっている。

 京セラは主に話題のスプリントにスマートフォンだけでなく、フィーチャーフォンを数多く供給している。また、スプリントは米国内で数多くのMVNO(仮想移動体通信事業者)に回線を提供しているのだが、そういったMVNOでも京セラ製品が数多く取り扱われていることにより、シェアが拡大しているのだ。

 通常、日本メーカーが海外に進出する際、どうしても日本市場向け製品とのシナジーを考慮するため、海外でもハイスペック路線を突き進みたくなるものだ。しかし、京セラはあえて低価格端末でも勝負できるよう、徹底的な低コスト態勢で製品を開発している。日本が得意とする「品質」だけでなく「価格」の面でも国際競争力を備えているのだ。

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「スプリント買収で孫社長と京セラの“微妙な”関係」の著者

石川 温

石川 温(いしかわ・つつむ)

スマホ/ケータイジャーナリスト

1999年日経ホーム出版社(現日経BP社)に入社、『日経トレンディ』編集記者に。ケータイ業界を中心にヒット商品、クルマ、ホテルなどで記事を執筆。2003年にジャーナリストとして独立。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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