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そうだ 都市対抗野球に行こう。

“ワケあり”企業チームを応援する

2013年7月16日(火)

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 この時期になると、都市対抗野球大会を観るために東京ドームへ足を運ぶ。プロ、大学、高校と、いずれのレベルの試合も好きだが、経済誌記者という仕事に就いてからは、社会人野球にも惹かれるようになった。

 都市対抗とは地区予選を勝ち抜いてきた32チームが日本一を賭けて戦う大会である。今年で84回目という歴史の長さは、第1回優勝チームが満州倶楽部(大連市)ということからもうかがえる。

 参加チームの大半は、企業が持つ野球部だ。自治体や地域住民が支援するクラブチームが勝ち上がることもある。

 いずれも市町村の代表として出場しているので、大会期間中はチーム名とともにホームタウンも併せて紹介される。そのため大会は郷土色が強く、企業関係者以外にも根強いファンは多い。

 記者にとって都市対抗野球の面白さは、「オジサンでも高校生のようなハッスルプレー」という一言に凝縮される。

 もちろん学生野球よりもレベルは高いが、それだけでなく選手から伝わる必死さに惹かれる。年間144試合が組まれるプロ野球と違って、東京ドームで戦う社会人チームには「明日」がない。都市対抗は敗者復活がないトーナメント方式である。

同業の社員2000人が応援

 彼らの必死なプレーは、会社の支援に報いたいという切迫感から生まれている。企業が強い野球部を持つ狙いは、応援を通じて社員の帰属意識や一体感を醸成したり、大会を勝ち抜いて社名が報道されることで広告宣伝効果につなげたりするというものだろう。本大会出場と活躍は、野球部にとって会社への「恩返し」となる。

 通常、野球部の活動費や人件費は、各企業の売り上げから賄われている。社会人野球が華やかなりし頃の強豪チームでは、野球部員は社業をほぼ免除されていたと聞くが、今ではそこまで全面的に支援する余裕は企業側にはない。

 各選手が仕事を早めに切り上げて練習に向かえるのも、職場の理解があってのこと。そんな周囲の同僚や上司が大挙して晴れの舞台に駆けつけてくれる。ハッスルプレーは選手にとっては当たり前なのだろう。

 記者が都市対抗に通うようになったきっかけは、地方銀行に勤める父親からチケットをもらったことだった。父の勤務先に野球部はなかったが、同じ地銀チームが予選を勝ち抜いたのだという。こんなふうに同業者や取引先まで一丸となって応援するというのは都市対抗ならではの光景だ。

 東日本大震災が起きた2011年は節電の影響で試合会場が東京ドームから京セラドーム大阪に移された。この年、大阪ガスと奈良の大和ガスの社員2000人が、東京ガスの応援に駆けつけた。微笑ましい企業間友情である。

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「そうだ 都市対抗野球に行こう。」の著者

上木 貴博

上木 貴博(うえき・たかひろ)

日経ビジネス記者

2002年に筑波大学を卒業し、日経BP入社。「日経ビジネス」「日経情報ストラテジー」「日経マネー」編集部などを経て、2016年4月から現職。製造業を中心に取材中。趣味は献血(通算185回)。相撲二段。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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