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「あなただけ」のラジオ局まで現れたビッグデータ先進国の米国

経営学者が見る「ビッグデータ」の本質(第4回)

2013年7月23日(火)

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 企業のビジネスを巡って日々流れるニュースの中には、今後の企業経営を一変させる大きな潮流が潜んでいる。その可能性を秘めた時事的な話題を毎月 1つテーマとして取り上げ、国内有数のビジネススクールの看板教授たちに読み解いていただき、新たなビジネス潮流を導き出してもらう。

 今月のテーマは、メディアなどで盛んに報じられるようになった「ビッグデータ」──。一般的な言葉として定着しつつあるビッグデータとはどのようなものなのか。企業のビジネスを大きく変える可能性があるとされるが、実際にはどのような効用があるのか。その本質について、国内ビジネススクールの教壇に立つ4人の論客がリレー形式で登場し、持論を披露する。

 今回から2回にわたって論陣を張るのは、早稲田大学ビジネススクールの根来龍之教授。ビッグデータの活用によって生まれた新しいビジネスを紹介すると同時に、どんな企業も「うちには関係ない」と線を引いてしまうのではなく、ビッグデータの動向に関わっておくことが重要だと説く。

(構成は小林 佳代=ライター/エディター)

 企業の競争力を左右する要素として「ビッグデータ」に注目が集まっています。過去にも、ビジネスインテリジェンス(BI)、データマイニング、データウエアハウスといった言葉がIT(情報技術)経営の重要なキーワードとなってきましたが、ビッグデータはそれらとはどう違うのでしょうか。

 ITを活用した企業経営の歴史において、データは「処理」するものから「活用」するものへと進化してきました。販売データ、顧客データなど、収集・蓄積・分析したデータを基に、売り方を変えたり、商品やサービスの中身を変えたりと、経営の意思決定に活かされるようになってきたのです。

 話題のビッグデータも、長期的なトレンドで言えば、データを活用した経営の延長線上にあるものです。ビッグデータの定義はいろいろありますが、とにかくデータの件数や量が大量になったこと、そしてその分析を差別化に活かすことと広くとらえておいた方がいいでしょう。さらに、データの範囲が広がったということもあります。例えば、ビッグデータの一部として、社外の情報も活用するようになったことは、BIやデータウエアハウスが議論された頃とは異なる点です。

 データウエアハウスはPOS(販売時点情報管理)とセットになっていることが多く、どういう属性の顧客が何を買ったかという購買情報の分析に使うケースが中心でした。BIの場合はもう少し広く、特許情報、開発情報、品質管理情報、営業情報などを含めてデータベース化し、そこから必要な情報を検索して事業活動に活かすという議論が行われました。

 どちらも分析し、活用するのは社内情報です。それに対してビッグデータ時代といわれる最近は、ソーシャルメディアで発信された情報など、社外にある情報も加わることがあります。

 これは、社外の情報を使わないとビッグデータではないという意味ではなく、情報の範囲が広がったということです。画像情報の活用なども「情報の範囲」の広がりに入ります。「ビッグ」という言葉が示す通り、従来のデータよりも圧倒的に件数や容量が大きいデータを、広い意味でビッグデータと呼んでいるのだと思います。

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「「あなただけ」のラジオ局まで現れたビッグデータ先進国の米国」の著者

根来 龍之

根来 龍之(ねごろ・たつゆき)

早稲田大学ビジネススクール教授

早稲田大学ビジネススクールのディレクター(統括責任者)と早稲田大学IT戦略研究所所長を兼務。ITと経営、ビジネスモデルなどを研究テーマとする。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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