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コンビニのビッグデータ活用先駆者はセブンでなくローソン

経営学者が見る「ビッグデータ」の本質(第5回)

2013年7月24日(水)

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 企業のビジネスを巡って日々流れるニュースの中には、今後の企業経営を一変させる大きな潮流が潜んでいる。その可能性を秘めた時事的な話題を毎月1つテーマとして取り上げ、国内有数のビジネススクールの看板教授たちに読み解いていただき、新たなビジネス潮流を導き出してもらう。

 今月のテーマは、メディアなどで盛んに報じられるようになった「ビッグデータ」──。一般的な言葉として定着しつつあるビッグデータとはどのようなものなのか。企業のビジネスを大きく変える可能性があるとされるが、実際にはどのような効用があるのか。その本質について、国内ビジネススクールの教壇に立つ4人の論客がリレー形式で登場し、持論を披露する。

 前回に引き続き、早稲田大学ビジネススクールの根来龍之教授が登場。企業経営においてプロモーションやサービス向上、稼働率管理にビッグデータ活用が進んでいることを説明してもらった。

(構成は小林 佳代=ライター/エディター)

 前回、ビッグデータ型のデータ解析に基づくビジネスを新たに展開するサービスとして、インターネット上の個人の足跡を匿名化して流通させる仕組みを提供する「ブルーカイ(BlueKai)」や利用者の関心がある分野の新聞記事の見出しとリンクを配信する「グノシー(Gunosy)」、好みの楽曲を流すインターネットラジオ「パンドラ(Pandra)」などが出てきたことを説明しました。

 今回は、既存の企業がビッグデータ型データ分析を上手に活用している例をご紹介します。

 ビッグデータ分析は企業のプロモーションやサービス向上に役立てることができます。その先駆的な取り組みをしている企業が、例えばローソンです。

 ローソンは日頃からフェイスブックやツイッターを集客ツールとして熱心に活用しています。発信した情報が、それらのソーシャルメディアを通してどのように、どれぐらい拡散するかを追跡・分析し、両者を使い分けながら自社のキャンペーンに活用しています。

 例えば、一部のマニアが好むような映画とのタイアップキャンペーンの情報はツイッターを使った方が広がり、一般的に人気の高い商品の情報拡散にはフェイスブックの方が適していると考えているようです。実名で情報発信するフェイスブックでは、マニアックな情報を流す(拡散させる)のは「恥ずかしい」という気持ちが生じるけれど、匿名性の高いツイッターならば抵抗感が少ないということなのでしょうか。

 こうした分析に基づき、ローソンはフェイスブックで期間を限定し、例えば人気商品「からあげクン」の割引クーポンを配布するキャンペーンを行ってきました。キャンペーンの頻度、割引率、結果などを検証することで、最も効果的な方法を探り出そうとしています。

 フェイスブックでの情報拡散プロセスにかかるコストは、ゼロです。方法論を確立できれば、テレビコマーシャルを投入するよりもずっと安く、ずっと効果の高い販促を実現できる可能性があります。

 現在、ローソンはコンビニエンスストア業界でビッグデータ活用の先頭を切る企業と言えます。他社も追随を始めています。

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「コンビニのビッグデータ活用先駆者はセブンでなくローソン」の著者

根来 龍之

根来 龍之(ねごろ・たつゆき)

早稲田大学ビジネススクール教授

早稲田大学ビジネススクールのディレクター(統括責任者)と早稲田大学IT戦略研究所所長を兼務。ITと経営、ビジネスモデルなどを研究テーマとする。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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