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中国「7.5%成長」のツッコミどころ

統計局トップが中国版「ニコ生」出演で示唆する一段の減速

2013年7月19日(金)

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 7月15日。中国は2013年4~6月期の実質GDP(国内総生産)伸び率を7.5%と発表した。

 地方政府の債務危機やら、短期金利の上昇やら、鉄鋼業など素材産業の惨状が伝えられる中、悪くない数字を「持ってきた」。

 辛うじて、つじつまが合わないこともない。GDPの過半を占める資本形成(設備投資や住宅投資を足し合わせたもの)は2割伸び、それだけで1~6月期の成長率を4.1%押し上げた。6月にマイナスに転じた輸出の成長率への貢献度は0.1%だ。

 中国政府が「景気の減速を甘受している」というのは間違ってはいないが、一方で急減速も望んでいない。中央政府の予算による公共投資は10%台後半の高い伸びが続いており、むしろ必死に景気を下支えしている。

 それでも、多くの人は感じたのではないか。「本当に、中国経済はそんなに強いの? 鉛筆、舐めてない?」

 国家統計局も、そのようなバツの悪さを感じたのだろう。翌16日、統計局トップの馬建堂局長が新華網(新華社のウェブサイト)でインタビューを受けた。この様子は動画で配信された。日本で言えば「ニコニコ生放送」出演といった趣だ。最後にはネットで寄せられた質問にも答え、(中国政府が良くやる手だが)親近感の演出にも腐心したりした。

 この番組で馬局長が強調したのは、

  1. 35年も高度成長を続けてきたのだから、ある程度の鈍化は当たり前
  2. だけど、当面はしっかり成長できるだろう
  3. 統計は真面目に作っているからガタガタ言うな

  の3点だろう。最後は、実にやんわりとした言い方だったが。

 インタビューの結果、もう少し待たないと発表されないようなデータもいくつか出てきた。弱音に近い発言もあったし、中国経済は悪くないと強調するための数値が、実は頭を抱えたくなるような内容だったりもした。なので、ごく断片的にだが、馬局長の発言を読み込んでいって、ツッコミを入れてみたい。

コメント2件コメント/レビュー

カネの世界は信用で成り立っている。今まではナントカ政府のお墨付きで成り立っていたが、それが疑われるようになったってことだけでも一触即発、言葉だけでは納得できずに行き着くところまで行かないと信用は戻らない。みんなその時をビクビクしながら見ている。(2013/07/19)

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「中国「7.5%成長」のツッコミどころ」の著者

張 勇祥

張 勇祥(ちょう・ゆうしょう)

日経ビジネス記者

2012年から日経ビジネスの記者。転々と部署を異動してきた器用貧乏。それでも、何とか中国経済はモノにしたいと願う中年記者。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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いただいたコメント

カネの世界は信用で成り立っている。今まではナントカ政府のお墨付きで成り立っていたが、それが疑われるようになったってことだけでも一触即発、言葉だけでは納得できずに行き着くところまで行かないと信用は戻らない。みんなその時をビクビクしながら見ている。(2013/07/19)

取引を行えば相手方が存在し、モノの移動もしくはサービスの提供が行われるのが一般的です。賢明な識者であればご存じだとは思いますが、中国はこの点において、電力消費量・鉄道貨物輸送量の推移があり得ない数値を叩きだしており、これらの公表を取りやめたとのことです。また、貿易に関しても、中国側の輸出額と相手方の輸入額が一致しない等の統計に関する信憑性は限りなく低いと考えた方が妥当でしょう。突っ込みを入れるのであれば、まずはこのような以前から存在していた矛盾を突いたうえで、雇用統計(これは日本でも問題があるとは思っています)などにメスをを入れていただきたかったと思います。しかし、あれだけ中国進出を謳っていたNBOがいったいどうしたのでしょうか…逆に心配になりますよ(笑)(2013/07/19)

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