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「就活後ろ倒し」は何をもたらすか

実は就活期間が延びるという事実

2013年7月24日(水)

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 「これって一体、誰得(誰が得するのか)?」「卒論的には辛すぎ」「勉強と就活の両立を言うなら、いっそ卒業後に解禁にしては」

 7月9日、twitter上には、大学生の悲鳴にも似たつぶやきがあふれた。7月8日に日本経済団体連合会(経団連)が示した、就職活動(就活)の開始時期を後ろ倒しにする方針に対する声だ。

 4月に発表された政府の指針を受けて、経団連の米倉弘昌会長が7月8日に発言したことがきっかけ。その内容は、会社説明会のような、企業の広報活動の開始時期を大学3年生の12月から翌年3月に、面接などの選考は4年生の4月から8月に開始を遅くするというものだ。現在の大学2年生の就活時期から適用される予定だ。

就活後ろ倒しで、Twitterでは学生の悲鳴があがった。写真は、今年4月に行われたディスコ主催の「合同面接会」(撮影:皆木優子)

 経団連は「採用選考に関する企業の倫理憲章」の中で、企業の新卒採用について、その広報活動や選考活動の開始時期、内定日の遵守といった7項目を定めている。経団連に所属する企業のうち、817社が倫理憲章に賛同している(2012年11月29日時点、経団連加盟企業は1300社)。今年9月を目処に、その倫理憲章を「採用選考に関する指針」とし、後ろ倒しの日程を組み込んだ上で、倫理憲章に賛同している企業だけでなく、経団連加盟企業全体に拡大する方向だ。

 その目的は「学生の本分である学業に専念してもらうため」。大学3年生の12月から就活に気を取られていては、学業に支障をきたすため、その時期を後ろ倒しにしようというものだ。

 しかし、果たして時期の変更は「学業に専念」できる環境を作り出すのだろうか。結論から言えば、すでに多くの方が議論をし尽くしているとおり、時期の後ろ倒しだけでは、その実効策としては心許ないといえるだろう。

 まず、図を見てもらいたい。

企業の新卒採用時期は全体的に後ろ倒しになる

 現行のスケジュールと2016年卒業生以降のスケジュールを比べたものだ。実は、時期は後ろ倒しになっているものの、実質の就活期間は長くなっていると言える。現行では、12月に解禁後、選考が開始される4月1日まで4カ月。それに比べ変更後は、3月に解禁後、選考が解禁される8月1日までに5カ月。つまり就活期間が1カ月延びているのだ。

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「「就活後ろ倒し」は何をもたらすか」の著者

染原 睦美

染原 睦美(そめはら・むつみ)

日経ビジネス記者

日経パソコン、日経ウーマンオンラインを経て、2013年4月から日経ビジネス記者。ネットサービス、人物ルポ、などが得意分野。趣味は洗濯、昼酒、ピクニック。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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