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中国人の「小さな幸せ」を支える30年ローテーション

2013年7月29日(月)

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 「彼女の呼び名ですか? えへっ、琳琳宝貝(リンリンベイビー)って呼んでいます。朝と昼と夜にメール。毎晩、寝る前には電話もします。えっ、この呼び名で恥ずかしくないかって? いえ全然。これ、中国では普通ですから」

 上海のIT企業でシステム・エンジニアとして働く趙政(仮名、31歳)はこういいながら、この春からつき合い始めたばかりだという彼女について滔々としゃべり始めた。スマホで撮った顔写真を見せてもらうと、落ち着いた茶色に染めた長い巻き髪が印象的なお嬢様風の女性で、おとなしそうな雰囲気が漂っていた。

 趙が彼女と知り合ったのは今年の旧正月。3日間だけ休暇をもらって故郷の武漢に帰省したとき、友人に頼んで紹介してもらったという。彼女も同じ武漢出身で29歳。趙と同じく結婚相手を探していた。つまり、軽いお見合いだ。一緒に映画を見に行ったあと、夕食を食べ、電話やメールアドレスを交換。おしゃべりしていて「感覚が合った」ことから結婚を前提に、おつき合いを始めた。

 私のほうが趙と知り合ったのは、本当に偶然だった。趙は地元の大学を卒業後、IT企業に就職。会社の出張で東京に3ヵ月間長期出張していた昨夏、新宿の湖南料理店で彼がひとりで食事をしていたとき、たまたま隣の席に座った私たち(私と中国人の2人)の会話を聞いていて、声をかけてきたのが出会いだった。

資産家の彼女はもうすぐ三十路

 趙は少し中性的でジャニーズっぽいかわいい顔立ちだが、服装などは田舎の中国人風で、真面目で素朴さが残る青年だ。今は上海に戻り、取引先企業に出向中という趙と、私は数カ月ぶりに再会した。趙は年の離れた私のことを「生まれて初めてできた日本人の友だち」といって歓迎してくれた。

 趙によると、彼女の実家は地元では比較的お金持ちのほう。父親は会社経営をしていて自家用車を2台、マンションを3軒も所有している。ひとり娘の彼女も家業を手伝っており、会社勤めはしていない。一方、趙の両親は平凡な会社員で、彼女の家より経済的にはかなり劣る。そう聞くと「釣り合わないのでは?」と思ってしまうが、趙はニコニコとしてこう答えた。

「いや、大丈夫なんですよ。だって彼女はもう29歳でしょ?」

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「中国人の「小さな幸せ」を支える30年ローテーション」の著者

中島 恵

中島 恵(なかじま・けい)

ジャーナリスト

1967年、山梨県生まれ。1990年、日刊工業新聞社に入社。退職後、香港中文大学に留学。1996年より、中国、台湾、香港、東南アジアのビジネス事情、社会事情などを執筆している。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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