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次代の製造業を浮沈握る「クリエイティブ・クラス」を呼び込め

日本のモノ作りの行方(第3回)

  • 加藤 厚海

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2013年7月31日(水)

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 日本の経営論壇をこれからリードしていく経営学者のホープたち。彼らに、日本企業が直面する経営の課題について論じてもらう。

 今回は、世界を席巻したかつての勢いを失い、閉塞感の漂う日本のモノ作りの行方について、3人の若手経営学者に持論を聞く。

 最後に登場するのは、広島大学大学院社会科学研究科准教授で、産業集積(クラスター)研究が専門の加藤厚海氏。中国およびASEAN(東南アジア諸国連合)加盟国における自動車メーカーのグローバルサプライチェーン構築にも詳しい同氏は、イノベーションを起こして次代の経済成長をリードする創造的知的労働者階級の「クリエイティブ・クラス」が日本に不足していることに危機感を募らせる。

(構成は峯村創一=フリーライター)

現在、日本のモノ作りが置かれている状況をどのようにご覧になっていますか。

加藤:自動車メーカーのトヨタ自動車、日産自動車、ホンダのビッグ3は、まだまだ元気がありますね。1ドル=90円を下回る非常に苦しい円高の時代が2年半ほど続きましたが、新興国を中心に地産地消の体制を整えることで為替変動に対応し、原価低減の努力も重ねて、利益の出る筋肉質な体質に生まれ変わりました。ここにきて為替が円安に向かったことや、米国経済の好調に支えられて、3社の業績は回復に向かっています。

 一方、電機業界では、京セラや村田製作所などの電子部品メーカーは独自の強みがありますし、日立製作所などの総合電機メーカーの業績も回復基調にあるようです。

 しかし、関西を中心とする家電メーカーは、依然として厳しい状況にあえいでおり、先行きは不透明です。例えば、薄型ノートパソコンも以前は日本メーカーの得意分野だと言われていましたが、台湾のエイスース(ASUS)なども日本メーカーと同等の機能とデザインを持った製品を作れるほどに進化を遂げており、単なるセットメーカーというあり方では、差別化が難しくなってきています。

日本メーカーはブランド確立を急げ

日本の製造業全体が、そうしたセットメーカーの轍を踏まないようにするためには、何が必要でしょうか。

加藤:従来からの日本メーカーの強みである「すり合わせ」の力を一段と進化させると同時に、ブランドを確立することだと思います。特に、ブランド力強化は、日本のメーカーがこれから真剣に取り組んでいかなくてはならない課題です。

 現在、比較的好調な自動車メーカーにしても、海外市場でのブランド力はどうかと言うと、脆弱なままです。日本車は高品質な割に価格がリーズナブルだということが評価されて買われているのであって、もし韓国の現代自動車のクルマの品質やデザインが日本車の水準と遜色がなければ、米国の顧客も抵抗なくそちらに流れていってしまうでしょう。

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