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勝てる企業と、勝てない企業を分けるもの

2013年7月31日(水)

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 コンサルタントとして、企業経営に深くかかわることが多いのですが、努力の割に全然前に進んでいない企業が目立ちます。日本の経済全体から見ると、とてももったいないと思います。努力することが企業の姿だというのなら、それでもいいです。しかし、前に進むことが企業の目的だというのなら、考え方を変えないといけないでしょう。

 そこで、勝てる企業と勝てない企業では、何が違うのか。今回は、勝つための改善について、必勝法をお伝えしたいと思います。

コスト削減は3つしかない

 原価を下げるための方法は、3つしかありません。単価を下げるか、数量を下げるか、係数を下げるかです。どんな業界、業種であっても、このどれかに当てはまります。そして、どの部分に、下げるための努力を集中するかが違うだけなのです。改善士として、コスト削減のお手伝いをすることがありますが、それぞれにコツがあるのです。

 単価を下げるときのコツは、目的を変えるコトです。まず、単体での目的分析をします。役割、効用、働きといったもの(これをファンクションという)でいったんばらします。それぞれを必要か、不要かで分けるのです。多くの場合、不要なファンクションがあるのです。それが単価を高くしている要因なのです。それを取り除けば単価は下がります。

 数量を下げるときのコツは、手段を変えるコトです。単価よりも、大きく効果が出るのが、数量です。ある目的を達成するための手段、方法、手順を、別の手段で達成することを考えます。そうすれば、一気に数量を下げることができるのです。

 係数を下げるときのコツは、仕組を変えるコトです。係数とは、間接的に発生するコスト分です。これを減らすためには、ビジネスモデル全体の仕組みを変えることなのです。仕組み自体に無駄なコストが発生していることが往々にしてあるからです。

勝つためのコスト削減

 勝つためのコスト削減の取り組み順は、「係数―数量─単価」です。まず、「単価」を考えたいところでしょうが、そうではありません。単価は、最後なのです。ビジネスモデル全体を見直し、仕組みにおける無駄を取り除くことが先決です。仕組みに無駄が残ったまま、単価を下げたとしても、ビジネスが回りにくくなるだけだからです。

 こんな企業がありました。受託生産をビジネスとするその企業は、価格競争の結果、受託額の低下と作業量の増大に悩んでいました。経営者は、利益を確保することを優先し、まず、人件費単価を下げました。そうすると、従業員から不満がでました。次に、残業が増えたため労働時間を減らしました。その結果、客先と品質上のトラブルが増えました。

 失敗の要因は、戦略を持たず、戦術的に取り組んだことです。最も目立つところに対応することは、近視眼的で、その場しのぎでしかないのです。優れた戦術をもって目の前の敵を倒したとしても、戦に勝てるとは限りません。

 だから、コスト削減も戦略的に取り組んでもらいたいのです。この企業は、最初にビジネスの仕組みを見直すべきだったのです。そして、作業のやり方を変え、人件費は最後にするべきだったのです。価格競争に振り回された、典型的な企業です。

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「勝てる企業と、勝てない企業を分けるもの」の著者

横田 尚哉

横田 尚哉(よこた・ひさや)

ファンクショナル・アプローチ研究所

顧客サービスを最大化させる経営改善コンサルタント。米GEの価値工学に基づく改善手法を取り入れ10年間で総額1兆円の公共事業改善に乗り出し、コスト縮減総額2000億円を実現させる。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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