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高校野球の夏、ニッポンの夏

大会の矛盾をも呑み込む青春の汗と涙

2013年8月2日(金)

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 郷土愛、母校愛に燃えるシーズンがやってきた。夏の全国高校野球選手権大会の出場校が出揃った。

 暑いというよりは、熱くなった甲子園に全国の野球ファンの目が注がれる。高校スポーツの「部活」という枠を超越する一大イベント。若いパワーが社会を活気づける一方で、肥大化した春夏の大会には「ひずみ」も見える。

 昨年春夏の甲子園は大阪桐蔭(大阪)の藤浪晋太郎、花巻東(岩手)の大谷翔平の話題で賑わった。2人は阪神、日本ハム入りしてプロのスター街道をまっしぐらに進んでいる。

 大物が卒業しても高校野球では必ず次のヒーローが現れる。この夏の注目選手は今春の準優勝校・済美(愛媛)の安楽智大、同優勝校・浦和学院(埼玉)の小島和哉の両2年生エース。それに、昨年の春夏を連覇した大阪桐蔭で藤浪とバッテリーを組んだ捕手・森友哉だ。

 安楽は右投げ左打ち、187センチ、85キロの立派な体をしている。今春は150キロの速球が注目されると同時に、酷使が話題になった。

 5試合全部に登板し、準決勝まですべて完投。浦和学院との決勝戦では、さすがに疲れてめった打ちされ、6回で退いた。9日間に5試合、46イニングで772球を投げたのは「クレイジー」と、米国でも報道されたほどだった。

 安楽は敗退後、「夏の大会の連投はもっと苦しいはず。力をつけて戻ってくる」と、けなげに話した。その言葉通りに体力を強化して愛媛大会の全5試合に登板。7回コールド勝ちの3回戦で6回2死後に控え投手にマウンドを譲っただけで、4試合で完投した。

 157キロをマークするなど自己最速記録を再三更新したが、変化球を交える割合が増えた。明らかに省エネ投法を心がけている。今夏は田中将大(楽天)の投球を参考にした“ニュー安楽”が見られそうだ。

センバツ優勝の浦学・小島は完全試合

 浦和学院の小島には安楽のような怪物性は感じられない。だが、2006年の夏を制した早稲田実業(東東京)のエース、斎藤佑樹(日本ハム)のようにバランスが取れている。斎藤とは右左の違いはあるが、球が切れ、制球、度胸ともによく、このタイプの投手が甲子園の連戦で勝つ確率は高い。優勝した春は3完投の全5試合登板、42イニングで3失点だった。

 7月25日には埼玉大会準々決勝の埼玉平成戦で、27人目の打者の“ライトゴロ”で完全試合を達成したのが話題になった。

 そのことよりも、全7試合中の6試合に登板、51イニングで3点しか失っていない安定度が高く評価される。右打者の内角をどんどん突く強気の投球がいい。春よりスピードが増し、「調子が悪い時にも、それなりの投球ができる」と、同校監督の森士(もりおさむ)からの信頼も厚い。

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「高校野球の夏、ニッポンの夏」の著者

浜田 昭八

浜田 昭八(はまだ・しょうはち)

スポーツライター

アマからプロまで野球一筋半世紀という超ベテランのスポーツライター。現場取材にこだわり続けて、今日も記者席から白球を追う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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