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創業経営者たちがいつも“怖い”と思っていること

2013年7月31日(水)

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 先日経営者同士で、経営者はどんな恐怖と戦っているのか? というテーマで話し合う機会がありました。

 人は常になんらかの恐怖を抱えています。自分自身の恐怖を見つめるということは自分を理解することにもなります。例えば自分が、誰かを憎んだり、誰かを傷つけてしまう時、その背景には、自分の恐怖心があるというケースが多い。ただ、恐怖や不安というものは、必ずしも悪いものではなく、それがあるから逆に希望があるともいえます。

 …というような話は、このブログでも過去に何度か取り上げてはいます。が、今回は創業経営者という属性に絞って、どんな恐怖を抱えているのか、それをちょっと考えてみたいと思います。

松下幸之助さんの気持ち

社員がみな辞めてしまうのではないかという恐怖

 松下幸之助さんの本に、若かりし頃、毎朝工場に社員が出社してくれるのかが心配で、毎日来てくれるたびに感謝したというエピソードがあります。これは経営者なら共感できる話ではないでしょうか。組織なんていうのは自分1人では何もできないですから、仲間がいてこそ何かができる。だから、社員がいきなり辞めてしまうことは恐ろしいことの1つです。深夜に社員から直接自分宛てに届いたメールは、開くのに勇気がいるものです。

 特にカヤックの場合は、世の中にクリエイターをどんどん輩出していこうということもあり、必ずしも離職率が低いことがよいとは思っていません。だから、辞めたいと思った人間を無理やり止めるということは滅多にしません。でも、だからこそ、まさにこれから活躍するというタイミングで辞められてしまうこともあります。

 会社を長く経営しているといい時も悪い時もあります。特に悪い時に人が離れていく経験は嫌なものです。辞めるということは、会社のビジョンに共感できなかったり、会社の未来に期待がもてなかったり、ということが背景にあります。会社に見切りをつけられたということは、創業者にしてみれば自分に見切りをつけられたというのといっしょです。それはある種自分が否定されたような気持になることもあり、寂しいことでもあります。

 でも、一方で、そういう経験を何度かしているうちにこんなことに気がつきます。

 仮に社員全員が辞めるような事態になったとしても、逆にそんな時だからこそオレは残ります、っていう人が出てくるものだったりする。世の中は不思議なもので、「捨てる神あれば拾う神もいる」というのはほんと。それが人の不思議なところです。であれば、最後に一緒に残って戦ってくれる人が誰か1人でもいれば、そのメンバーだけで戦えばいい。自分自身が諦めさえしなければ何度失敗したってなんとかなる。それに、自分の会社が社会に必要とされるのなら、きっと生き残るんだろうと。

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「創業経営者たちがいつも“怖い”と思っていること」の著者

柳澤 大輔

柳澤 大輔(やなさわ・だいすけ)

面白法人カヤック代表取締役

1998年、学生時代の友人と共に面白法人カヤックを設立。数千~数万人規模のネットサービスを幅広く展開。ユニークな人事制度や、ワークスタイルなど、制度面も実験中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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