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女性の活躍に欠かせない「ソフトインテリジェンス」

論理思考と同等に大切にされるべき素質

2013年8月1日(木)

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 今日、エリート管理職に象徴されるようなキャリア女性の活躍ぶりがメディアで大きく報じられるようになった。これはまさに時代の趨勢であろう。

 しかし一方で、女性のキャリア支援に関わってきた立場としては、こうした脚光を浴びている女性の活躍の陰で、多くの女性が満足のいく仕事やキャリアを手にできずにいる、という大きな現実に目を向けざるを得ない。今日喧伝されている「女性の活用」の裏側では、イキイキと活躍できている一部の女性と、仕事で満足を得られていない多数の女性という二極化が進展している、これが女性の就業の実態だと私は捉えている。

 では一体どうすれば、現在活躍できていない多くの女性が充実感を持って働けるようになるのだろうか――。その一つの解として、第2回目の本コラムで、私は出産・育児といったライフイベントを抱える女性でも無理なく働けるような新しいキャリアコースとして「中間職」を提案した。(参考記事:「バリキャリ」OR「コモディティ」では救われない)。

 今回は、仕事のタイプと働き方に着目しての提案を試みたい。

女性が必ず口にする「やりがい」

 キャリア相談の場面で、現在活躍できていない女性が口を揃えて訴えることがある。それは、「やりがいのある仕事をしたい」というものだ。

 2012年5月に連合(日本労働組合総連合会)が行った「労働者が意欲的に働き続けるために何が必要か」を探る実態調査は、それを如実に示している。「働き続けるためには、どのような支援や環境が必要だと思うか」という質問に対して、最も多くの女性が答えたのは「必要とされている、期待されているなど、仕事にやりがいを感じられる」(53.0%)という回答であり、なんと「休暇を取りやすい」(42.2%)という選択肢を上回っているのだ。さらに興味深いのは、子どもを持つ女性だけを見た結果をみても、同様に「休暇(39.9%)」より「やりがい(44.8%)」を求める女性の方が多かったという結果が出たのである。この調査にもみられるように、人が働く上でいかにやりがいを重視しているかが伺えるだろう。

 では、どうしたら仕事でやりがいを感じられるようになるのだろうか。その鍵は、自らの強みを活かすことにあると考える。

 人間は本能として「自尊」と「社会的承認」の2つの欲求を持っている。「仕事でやりがいを得る」とは、言い換えるならこれら二つの欲求を満たすことに他ならない。仕事とは、自己満足で完結するものではなく、社会や顧客や会社から高く評価してもらえる成果を出してこそ成立するものでもある。これは、自分が得意なことは良い成果を生み、また成果を出すからこそ周りが評価してくれ、周りが認めてくれるからこそ自信を持つことができる、という好循環に繋がるということである。その結果、「自尊」と「社会的承認」という二つの欲求が満たされることを意味するのだ。

 人間誰しも、生来備わった強みがある。物理学者の資質に富む人もいれば、サッカーに秀でた人もいる。接客が上手な人もいれば、絵を描くことに才能がある人もいよう。ピーター・ドラッカーは、「努力しても並にしかなれない分野に無駄な時間を使ってはならない。自らの強みを活かすことに集中すべきだ」と、その人材の適性を活かすことの重要性を説いている。要は、皆それぞれの資質と適性に合った仕事で頑張ることが、「活躍=やりがい」を持って働く上で最も王道だということである。

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「女性の活躍に欠かせない「ソフトインテリジェンス」」の著者

中川 美紀

中川 美紀(なかがわ・みき)

ビジネスアナリスト

東京学芸大学教育学部卒業後、戦略系経営コンサルティング会社XEED入社。アナリストとして様々なプロジェクトに従事。近年は特に、企業の人材育成やキャリアマネジメント、及びダイバーシティ推進など人事系の分野に注力。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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名和 利男 サイバーディフェンス研究所上級分析官