• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

海の家を襲った意外な規制

聖地、湘南で音楽が禁止されたワケ

2013年8月2日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 8月に入り、いよいよ夏本番。青い海、白い砂浜、踊る肉体美…と、さぞかし全国のビーチは盛り上がっているだろう。だが、一方で意気消沈している関係者も存在する。神奈川県湘南で営業を続けてきた「海の家」の関係者たちである。

 湘南を代表するビーチの一つである江の島の海の家では、今年の夏から海岸においての音楽放送が全面禁止された。一部の海の家が大音量で音楽をかけて営業を行い、近隣住民からの多くの苦情を招いていたことに対する措置である。

 この規制は、行政や警察からの要請を受けて海水浴場の自治組合が自主的に定めたものだが、これにより少なくない海の家事業者が業態転換、もしくは廃業を求められることとなった。日本で最も有名なビーチリゾートの一つである湘南は、古くは石原裕次郎、加山雄三に始まり、サザンオールスターズ、TUBEなど様々な「ゆかり」のアーティストを輩出し、音楽によるブランド確立に成功してきたビーチである。その湘南のビーチで音楽が禁止される。前代未聞の異常事態といって良い。

音楽と共に発展した湘南ビーチ

 ここでまず、湘南のビーチの歴史を紐解いてみたい。「日本の夏」の流行発信地として君臨し続けてきたように見える湘南だが、様々な競争に晒され過去には何度か大きな危機に直面してきた。その中でも最大の危機は、1990年半ばから2000年代初頭の海水浴客数の低迷だ。

 この時期の湘南の凋落ぶりは目を見張るものがある。江ノ島など、湘南を代表するビーチを抱える藤沢市の統計では、1994年には年間358万人あった海水浴客総数が2002年に向っておよそ半分の179万人にまで減少した。交通インフラ拡充により首都圏から千葉県九十九里など、湘南以外のビーチへのアクセスが改善したこと、首都圏ホテルなどで本格的なプールの導入がなされたこと、そして国民にとっての夏のレジャーが多様化したことなどがその低迷の原因として挙げられている。

コメント10

「マジメに考える「夜の経済成長戦略」」のバックナンバー

一覧

「海の家を襲った意外な規制」の著者

木曽 崇

木曽 崇(きそ・たかし)

国際カジノ研究所 所長

日本で数少ないカジノの専門研究者。ネバダ大学ラスベガス校ホテル経営学部首席卒業(カジノ経営学専攻)。カジノ合法化や風営法のあり方をテーマに、日々奮闘中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

機械を売るんじゃなくて、電気が欲しい方に電気が起きる装置をソフトも含めて売るビジネスをしていこうと。

田中 孝雄 三井造船社長