• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

経営再建の第一歩は「ネクタイの廃止」から始まった

2013年10月21日(月)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 最近ロンドンを歩いていて、制服姿の子どもたちが前後を教師に引率され、一列になって歩いていくのを目にした。

 珍しい光景ではないが、吹き出してしまった点が一つあった。おそろいのスクール・タイ、というより、その?名残?といったほうが正確だろう。子どもたちの半分以上が、結び目の下10センチくらいでネクタイをちょん切っていたのだ。不思議に思い、列の最後を歩いていた教師に「ネクタイはどうしたの?」と聞いてみた。

 教師は笑って、「子どもたちはネクタイを着けたくないのだが、校則で着用を義務づけられている。でも校則は、ネクタイの長さまでは指定していない。だからチョキン、チョキンとやったわけさ!」と教えてくれた。

リチャード・ブランソン氏(写真:©Bloomberg via Getty Images)

 うーん、どうしてぼくは子ども時代、こんなずるがしこくも独創的な抜け道を思いつかなかったんだろう?

 これが僕の目に留まったのは、ちょうどヴァージンがイギリスの銀行ノーザンロックを手に入れ、銀行業に乗り出したばかりだったからだ。ノーザンロックは段階的にヴァージン・マネーへのブランド転換を進めている。

 イギリスの銀行で、顧客が最も居心地の悪さを感じる場面の1つが、ネクタイを締めて三つぞろいのスーツを着こんだマネジャーと、巨大なマホガニーの机を挟んで向き合うときだ。だから僕らは銀行のあり方を根本的に変えた。

 最初に変えたことの1つは、伝統的な木のカウンターを取り払い、くつろいだ雰囲気の椅子席を設けたことだ。また、顧客に親しみやすさを感じさせるうえで、カウンターと同じくらい大きな阻害要因となっているのは、行員のビジネススーツだと考えた。そこで新たにヴァージンの仲間に加わった従業員に、今後は(常識の範囲内で)好きな服装をしていい、と伝えたところ(もちろん大喝采だ)、最初に職場から消えたのはネクタイだった。

スーツにネクタイはもはや時代錯誤

 僕は“嫌い”という言葉をめったに使わないが、ネクタイは昔から嫌いだった。たぶん、ネクタイをしなければいけない理由がわからなかったからだろう。窮屈だし、ためになることは1つもない。僕は幸運なことに他の人の会社で働いたことがないので、勤務先のドレスコードに苦しんだことはない。長年、職場でのぼくの標準的な服装はセーターにジーンズだった。冗談で「リチャードがスーツとネクタイ姿で銀行に現れたら、ヴァージンが深刻なトラブルを抱えているサインだ」と言われたこともある。

コメント0

「ライク・ア・ヴァージン」のバックナンバー

一覧

「経営再建の第一歩は「ネクタイの廃止」から始まった」の著者

ブランソン

ブランソン(りちゃーど・ぶらんそん)

ヴァージン・グループ会長

ヴァージン・グループ会長。1950年イギリス生まれ。72年ヴァージン・レコードを設立。84年ヴァージン・アトランティック航空を創業。その後、鉄道、金融、携帯電話、旅行、飲料、出版、宇宙旅行などに進出。(写真:©Bloomberg via Getty Images)

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック