• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

ロボットの雇用は守れるのか

人の雇用優先の日本、ロボット導入どこまで

2013年8月13日(火)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 ロボットが人間の雇用を奪う──

 労働力の減少や一段の効率化を背景に、産業界全体で無人化が加速している。ロボット工学の発展により、自動化システムは製造業からサービス業まで活躍の場を拡大。IT(情報技術)の進化やマイコンなどハードウエアの製造技術の進化は、ロボットの製造コストの低下にも役立っている。

 かつては「高いうえに使い物にならない」と言われてきたロボットも「人を雇うよりも安上がり」になりつつある。

 そこで懸念されるのが、冒頭の議論。産業革命以降、機械が人の雇用機会を奪うのではないという懸念は続いてきた。消える職業が出てきた一方で、残った職業も数多い。

 今回のロボットや機械、コンピューターに仕事を奪われるというのも杞憂に過ぎないのだろうか。

 興味深いデータがある。

 国際ロボット連盟は2013年1月の調査で、ロボットの導入台数と失業率について相関関係を主な国ごとに分析している。この中で興味深いのは日本、米国、ブラジルの状況だ。

 いずれも2000年以降の推移を分析している。米国はロボットの導入台数、失業率とも比例して増加している。ブラジルはロボットの導入が進むと同時に失業率も下がっている。

 日本はどうか。ロボットの導入台数は2000年以降、実は減少している。その一方でやや増減はあるものの失業率は横ばいかやや減少とみていい。

 この3つのパターンから推測できるのは、1)米国はロボットの導入により人の雇用が減っている、つまりロボットが「人間を駆逐」している。2)ブラジルは特に製造業で生産拡大のため、ロボット、人間とも雇用を増やしている。ロボットは「人間と共生」する存在だ。3)日本は長引く景気低迷で各社が設備投資を抑える一方で、雇用は守ってきた。「人間優先」。リストラの憂き目にあるのはロボットの方だ。

過度の省人化は非効率

 では、実際に日本企業ではロボット化と人間の雇用維持についてどのように運営しているのか。オフィスや工場などあらゆる現場の業務を分析し、ムダを洗い出して徹底的に合理化、省力化を進めてきたキヤノン電子の酒巻久社長に話を聞いてみた。

酒巻久社長:社長就任以来、会社の“アカスリ”に取り組んできました。徹底したムダの削減です。10年以上前から経理、人事、総務などオフィスの管理部門の社員のパソコン利用状況を管理しています。業務中にゲームやネットサーフィンをしているような明らかなサボリはもちろんのこと、メールに費やす時間が長すぎる、検索ばかりをしているなど一目瞭然です。

コメント0

「記者の眼」のバックナンバー

一覧

「ロボットの雇用は守れるのか」の著者

宇賀神 宰司

宇賀神 宰司(うがじん・さいじ)

日経ビジネス記者

日経クリック、日経ベンチャー(現・トップリーダー編集などを経て、2007年1月から日経ビジネス編集記者。流通、中小ベンチャー、マネジメント、IT(情報技術)を担当する。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

面倒くさいことを愚直に続ける努力こそが、 他社との差別化につながる。

羽鳥 由宇介 IDOM社長