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日本企業にとって「利益」とは何か

日本型経営の神髄を語る「三つの言葉」

2013年8月19日(月)

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「これから資本主義は、どうなっていくのか」。

 今日は、そのことを田坂教授に伺いたいと思います。

 田坂教授は、2009年に、『目に見えない資本主義』(東洋経済新報社)という著書を上梓され、資本主義の未来について語られていますが、その中で、「これから、日本型資本主義が大切にしてきた価値観が復活してくる」と述べられていますね。

 それは、どのような意味なのでしょうか?

田坂:2008年、「リーマンショック」に端を発した世界経済危機が起こったとき、誰もが感じたことがありました。

 これから資本主義は「成熟」していかなければならない。

 それは、世界中の誰もが感じたことだったと思いますが、それから5年、資本主義が「成熟」を遂げたと感じている人は、おそらく誰もいないのではないでしょうか。いや、そればかりか、世界は、「ユーロ危機」という新たな世界経済危機に直面しており、その解決策も見えていないのが現実です。

 もし、資本主義の「成熟」について、希望を与えてくれる潮流があるとすれば、世界全体において、「企業の社会的責任」(CSR:Corporate Social Responsibility)の潮流と、「社会起業家」(Social Entrepreneurship)の潮流が広がっていることでしょう。

 実際、日本においても、過去10年余り、「欧米企業の最新動向に学ぶ」という形で、「CSR」の活動が導入されてきました。

 しかし、この10年の我が国における「CSR」の動きを振り返ると、日本企業は、大きく二つのタイプに分かれてきたと言えるでしょう。

 第一は、「欧米型CSR」の活動を、素朴に導入しようとした企業。
 第二は、「欧米型CSR」を超え、「日本型CSR」の活動へと深化させた企業。

本来、日本は、欧米からCSRを学ぶ必要はない

その「日本型CSR」とは、どのようなものでしょうか?

田坂:「日本型CSR」とは、「欧米型CSR」の限界を知り、「日本型経営」と呼ばれるものの原点に回帰することによって生まれてきた、深みある「企業の社会的責任」の思想と活動のことです。

 では、「日本型経営」の原点とは、何か。

 例えば、渋沢栄一が語った「右手に算盤、左手に論語」の思想。
 住友家訓の「浮利を追わず」の思想。
 近江商人の心得、「売手よし、買手よし、世間よし、三方よし」の思想。

 これらは「日本型経営」や「日本型資本主義」と呼ばれるものの原点にある「社会貢献」の思想ですが、こうした思想が、我が国の企業においては、永く語られ、伝えられてきました。

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「田坂広志の「時代を読む、未来を拓く」」のバックナンバー

  • 2013年8月19日

    日本企業にとって「利益」とは何か

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「日本企業にとって「利益」とは何か」の著者

田坂 広志

田坂 広志(たさか・ひろし)

多摩大学大学院教授

1974年東京大学卒業、81年同大学院修了。工学博士(原子力工学)。米シンクタンク客員研究員などを経て、2000年多摩大学大学院教授に就任。2011年3~9月、東日本大震災に伴い内閣官房参与に就任

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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澤田 秀雄 エイチ・アイ・エス会長兼社長、ハウステンボス社長