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温泉旅行って何のため

2013年8月21日(水)

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 日本には、温泉という素晴らしい恵みがあります。全国各地にさまざまな温泉観光地が存在しています。ほとんどの日本人は、温泉旅行に行ったことがあると思います。

 私たちには、湯船につかる文化があります。やはり、入浴は日常欠かせない行為です。だから、温泉文化も、今なお受け継がれているのです。一日の疲れを癒し、心を満たす温泉は、特別な意味を持っているのではないでしょうか。

 今回は、観光ビジネスが抱える問題とその未来を、「温泉」を題材として、アプローチしてみたいと思います。

温泉の効能、温泉旅行の効能

 温泉に行くと、必ずその温泉の「効能」というのが書いてあります。どんな病に利くのか、どんな効果が得られるのか、というものです。それは、「温泉」という液体に使った時に得られる身体への効能に限定しています。しかし、温泉の効能は、それだけではありません。精神面への効能や、温泉に行くこと自体の効能もあると思います。

 とは言え、温泉の効能はあくまで温泉でしか得られないものだけでよいという意見もあるでしょう。精神面への効能は、お湯につかることでも得られるでしょう。温泉に行くこと自体の効能は、旅行に行くことでも得られかもしれません。

 しかし、「温泉の効能」ではなく、「温泉旅行の効能」と問いかければ、違う答えが得られるのは間違いありません。そこに、温泉観光地の本質的な役割があるのではないでしょうか。私たちが温泉旅行に出かけるのは、その役割を達成するためであると言えます。役割から考えていくと、温泉旅行も新しい感覚でとらえることが出来るのです。

 だから、温泉の効能は、温泉旅行の効能と切り離せないのです。日本の温泉観光地の未来は、利用者の立場に立って、「温泉旅行の効能」をとらえることがとても重要なのです。それができるかどうかが、分かれ道だと思います。

温泉旅行の今、昔

 一昔前の温泉旅行は、慰安旅行が中心でした。企業にとっての福利厚生の一環ですね。多くの企業では、職場単位で年に1度の慰安旅行に行っていたのです。その行先は、ほとんどの場合、温泉観光地だった訳です。日中は観光して、夜は旅館で温泉に入って疲れを取り、そして宴会です。普段とは異なる解放された雰囲気を楽しみます。

 もちろん、慰安旅行だけではありません。家族旅行、観光旅行、あるいはゴルフやテニス目的での温泉旅行もあります。いろいろな目的で温泉旅行というのがありました。町内会や同窓会での旅行も、温泉旅行だったりしたのです。

 ところが、最近の温泉旅行は、少し様子が変わってきています。慰安旅行を廃止した企業が増えてきたのです。家族旅行よりも、別のレジャーに置き換わっていきました。海外旅行も身近になってきました。「泊まる」「遊ぶ」という手段が「温泉旅行」以外の手段に置き変わってきたのです。純粋に「温泉に入る」人が温泉旅行をするようになったのです。

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「温泉旅行って何のため」の著者

横田 尚哉

横田 尚哉(よこた・ひさや)

ファンクショナル・アプローチ研究所

顧客サービスを最大化させる経営改善コンサルタント。米GEの価値工学に基づく改善手法を取り入れ10年間で総額1兆円の公共事業改善に乗り出し、コスト縮減総額2000億円を実現させる。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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