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日本は「存在感低下」を止められるのか?

極東ロシア「駆け足旅行」で考えたこと

2013年8月27日(火)

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 実は、筆者は根っからの海外旅行マニアである。いや、だったという方が正確かもしれない。時間に余裕があった学生時代、ヨーロッパや北アフリカを中心に1~2カ月といった長期のフリー旅行に何度も出向き、見聞を広げた。社会人になってからも、独身のうちは夏休みや正月休みなどに、短期の海外旅行で各地を放浪した。足を踏み入れた国の数は、軽く70を超える。

 結婚して子どもができてからは、コスト面や衛生面の問題もあって、海外フリー旅行という趣味は、事実上「封印」してきた。けれども今年は長女が中学生となり、クラブ活動で夏休み中も多忙。長男はボーイスカウトの行事で3泊4日のキャンプに出かけるということで、会社の夏休みをとる間、海外に1人でちょっと出かけることが可能になった。

 そこで、「忙しいサラリーマンでも大丈夫」との日本経済新聞の夕刊に掲載された広告に飛びつき、今月半ば、「極東ロシア2泊3日の旅」に出ることにした。初日の夜にウラジオストクに入り、翌日のシベリア鉄道の夜行(オケアン号)で北上し、ハバロフスクから帰国するという、正味48時間の駆け足旅行である。

 今回の旅行では、仕事のことは一切考えず、モードは完全に「オフ」にするつもりだった。ところが、ウラジオストクの現地ガイド、イワンさんという人が、北海道大学に留学して経済を学んだ人だった。彼による現地事情の説明が経済の視点を交えた的確なものだったため、いろいろ考えさせられた。そこで、現地で抱いた問題意識をこのコラムでご紹介しようと考えた次第である。

APEC会場が示す「宴の後」の重要性

 ウラジオストクと言えば、昨年9月にアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議が開催された地である。ウラジーミル・プーチン大統領が威信をかけて巨大な橋を建設し、ルースキー島という島を開発して会議場にした。しかし、性急な建設計画に実際の工事が追い付かず、海外資本のホテル2つは首脳会議には間に合わなかった。

 また、会議場と関連施設の跡地には極東連邦大学が移転することになった。だが、学生には極めて不評だという。まず、交通の便が悪く、悪天候だと陸の孤島と化して動きがとれなくなる。当局の規制が厳しいため、学生寮の部屋では自炊ができない(自炊がばれると退学だという)。食事関連施設や売店は島内に数少ない上に、値段が高い。

 また、学生寮のシャワーはお湯が出ないので「泊まらないほうがいい」とイワンさんは言う。私が観光した日は快晴で、海水浴・日光浴好きのロシア人が押し寄せたため、車は渋滞し、人の数が多かった。だが、ロシアの夏は短い。

ウラジオストク・ルースキー島の極東連邦大学(APEC首脳会議の際のプレスセンター)

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「日本は「存在感低下」を止められるのか?」の著者

上野 泰也

上野 泰也(うえの・やすなり)

みずほ証券チーフMエコノミスト

会計検査院、富士銀行(現みずほ銀行)、富士証券を経て、2000年10月からみずほ証券チーフマーケットエコノミスト。迅速で的確な経済・マーケットの分析・予測で、市場のプロから高い評価を得ている。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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檜山 敦 東京大学先端科学技術研究センター 講師