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企業が陥るダイバーシティの罠

「らしさ」なくしてダイバーシティはあり得ない

2013年8月29日(木)

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 今日、日本企業においてダイバーシティ(多様性)の重要性が叫ばれている。実際にあるコンサルティングファームが行ったアンケート調査によると、回答した9割の企業が「企業が維持・発展していく上でダイバーシティは避けて通れない課題だ」と答えている。

 なぜ企業はダイバーシティの重要性を認識し、積極的に取り組むようになったのか。その背景には、企業が従来のやり方を根本的に変えていかざるを得なくなったことが挙げられる。具体的には先進国の市場の成熟化や人口減少、BRICs等新興国の台頭による競争の激化といったビジネス環境の構造的変化によって、企業はこれまでのやり方では成長の限界に達してしまったのである。

 こうした状況を背景に、企業が直面している重要な経営課題はグローバル化とイノベーションなのであるが、このグローバル化とイノべーションのどちらもが、ダイバーシティを要求するのである。グローバル化を進める上では、日本とは異なる海外の多様なニーズに対応するために現地の事情や文化に精通した人材は不可欠であるし、またイノベーションを実現していく上でも、従来の同質な人材の画一的なものの考え方ではなく、多様な感性や価値観を取り入れ新しい発想を生み出していかなければならない。

 従って、グローバル化とイノベーションの実現を支えるのは異なる価値観や視点を持った多様な組織成員を確保すること、すなわち、ダイバーシティを進めることなのである。

ダイバーシティのジレンマは「多様性」と「らしさ」

 このようにグローバル化やイノベーションを実現していくために、つまり従来のやり方の限界を超えるために、ダイバーシティは必要不可欠なマネジメントの鍵となるのだが、その一方で、実際にグローバル化やイノベーションに成功している企業に着目してみると、ダイバーシティとはまた別の、ある共通の特長が存在することに気づく。

 その特長とは、それらの企業が自社固有の「らしさ」をとても大事にしているという点である。言い換えるなら、企業固有の“型”や統一感があるということだ。日本企業で言えばトヨタやコマツ、世界に目を向ければアップルやグーグルといった企業は、徹底的に「らしさ」にこだわる企業の代表例と言えよう。

 例えば、グーグルの「悪事を働かない」といったビジョンは有名であるが、こうしたグーグル流の考え方や仕事の仕方はただ社是として掲げられているだけではない。組織成員一人一人の評価基準や行動スタイルとなってしっかり共有化され、組織内で脈々と受け継がれているのだ。そして、こうしたビジョンの浸透が、グローバル化やイノベーションを支える上でのグーグルの「らしさ」を形成しているのである。

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「企業が陥るダイバーシティの罠」の著者

中川 美紀

中川 美紀(なかがわ・みき)

ビジネスアナリスト

東京学芸大学教育学部卒業後、戦略系経営コンサルティング会社XEED入社。アナリストとして様々なプロジェクトに従事。近年は特に、企業の人材育成やキャリアマネジメント、及びダイバーシティ推進など人事系の分野に注力。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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