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出たがり社長とカリスマ社長

2013年9月4日(水)

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 「面白法人カヤック」を15年経営してきて、有り難いことに各所で講演をさせていただく機会がたくさんあります。もともと人前で話すのが得意な方か不得意な方かといえば、決して得意ではなかったと自覚しています。しかし不思議なもので、何度も場数を踏んでくるとそれなりに上達するもので、今ではほとんど緊張しないようになりました。

 人間にはもともと向き不向きがありますが、経験を積めばある程度までは行けるのです。カヤックを通して僕は何度かそういった体験をしてきました。

 例えば、この執筆作業もそうです。僕はこのブログを始めるまでは文章なんてほとんど書く機会がなく、本も読まない人間でした。それが今では、本を毎月20冊以上は読む人間になり、文章を書くのも速くなりました。自分が本を出版するなんて想像したこともありませんでしたが、気づいたら何冊も自著を出していました。とりあえず依頼を受けたことに全部乗っかり、全力で取り組んでいると、何とかなるものだなとつくづく思います。来た球は全部打ち返す、すなわちこれを「究極の受け身スタイル」と僕は名づけています。

 そんなわけで、講演や取材なども大抵のものは引き受けるようにしてきました。そもそも自分の話を聴きたいといってくれる人がいるだけでも有り難い。そう思っているので、基本は来るもの拒まずという気持ちで全部の球を打ち返します。ただ、そんなふうにしていたら、有り難いことに講演の仕事がどんどん増えて、かなり時間を割くようになりました。全部引き受けたいというのが本音なのですが、これでは本業がおろそかになるということで、ここ数年は引き受ける依頼を少し絞ることにしました。

 そこで今回は、僕の講演に対する考えなどを書いてみたいと思います。

講演に対する考え方

 まず、僕に講演依頼がくるケースは、下記の3つのパターンに大体集約されます。

「カヤックの人事や制度面など、組織論を語ってほしい」

 これは「サイコロ給」や「旅する支社」などの面白い制度がある面白法人をどう経営しているのか、経営者として語ってほしいという依頼です。経営者の集まりや、企業の人事担当者向けに話すケースが多いです。

「面白法人から次々と生まれてくる新サービスやクリエイティビティーに関して語ってほしい」

 これは、ネット業界でいち早く新しい技術を取り入れて様々なサービスを出している実績や、広告業界で各種広告賞を受賞したりする会社であるということ、また僕自身もカンヌライオンズなどの審査員をしていたりするということもあるからでしょうか。例えば、大手広告代理店の若手の研修向けに毎年ワークショップの依頼もあります。また、『ウェブで一発当てる方法』や『アイデアは考えるな。』という書籍で、どうしたら一発当てられるのか、どうしたら人はアイデアマンになれるのか、というようなノウハウを述べている関係で、ブレーンストーミングのやり方講座などの依頼を受けることもあります。

「僕自身の生き様を語ってほしい」

 これは、実はそれほどない依頼です。前述の2つが合わせて90%で、僕個人に焦点を合わせた依頼は10%程度でしょう。正直、僕個人は大して面白くないです。僕個人がつくったものは、小学生向けの算数アプリ「うんこ演算」とか携帯アバターサービスから今ではゲームを出している「コンチ」とか「ボディビルプレイヤー」とか貧乏ゆすりのプロダクト「YUREX」とか、そこそこ面白い事例はあります。ですが、僕個人の生き様を語っても、普通の体験しかしていないので、それほど面白くありません。だからこそ、それほど依頼もないのでしょう。あるとしても、例えば自分が卒業した母校の学生向けに、卒業生として何か話してほしい、というようなケースです。

 では、この3つのパターンに沿って依頼が来たとして、どのような条件なら引き受けることにしているのか、以下にまとめました。

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「出たがり社長とカリスマ社長」の著者

柳澤 大輔

柳澤 大輔(やなさわ・だいすけ)

面白法人カヤック代表取締役

1998年、学生時代の友人と共に面白法人カヤックを設立。数千~数万人規模のネットサービスを幅広く展開。ユニークな人事制度や、ワークスタイルなど、制度面も実験中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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