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イランでは1年間の半分が休日

「怠け者」ではなく「楽しく暮らしたい」国民

2013年9月5日(木)

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 日本人は仕事に対して勤勉なことで知られています。ところが、最近はその評価が変わりつつあるようです。先日、日本の色々な企業で働いた経験を持つ外国人の感想を載せた記事を読みました。そこには、90年代には世界各国の企業の理想モデルであった日本の企業文化が、今では批判の対象になっていると書いてありました。これは驚きの事実でした。

 私が自分で日本の企業文化を経験したのは、イランにある日本の会社だけです。それも通訳者としてJICAの専門家と同行する仕事。実際に企業文化に触れ合う機会はありませんでした。それでも当時、「イラン人は日本人の仕事のやり方に憧れ、日本人と同じように効率的に働くことを望んでいる」という話をよく耳にしました。

 以前、「イスラム主義日本」を目指すイランの政治家がいました。「イスラム主義日本」とは、イスラム主義を守りつつ、日本と同じように経済を発展させることを目指すことです。しかし、これらの政治家はいまだに夢を実現することができていません。

 イランは、豊富な資源に恵まれているにもかかわらず、日本のように発展できていない。これは、なぜでしょうか。そして、日本人のビジネス・パーソンがイランに派遣された時にどんなことに注意するべきでしょうか。この質問の回答を探りながら、イランと日本の労働文化を比較してみましょう。

資源が多いけど怠け者ではない

 まず、イランの経済発展について。イランをはじめとする中東の国々が発展できないのは、「豊富な資源に恵まれているからだ」と単純に信じている評論家が数多くいます。この議論は「資源があるから、国民は怠けて働かない」と解釈できます。この解釈はカタールやクウェートなど、人口が少ないにもかかわらず、多くのガスや原油を輸出している国々に対しては正しいかもしれません。しかし、イランやイラクには当てはまらない議論だと思います。

 イラン人は「怠け者」ではなく「楽しく暮らしたい」国民なのです。楽しく暮らしたいので、仕事についてすごく甘い考え方を持っています。イラン人はまず「明日」より「今日」を優先します。「今日」だけを考えているので、一夜のうちに金持ちになりたいと思い、規則を簡単に破る可能性が高まります。

 歴史家によると、古代イランは他の国によって頻繁に侵略された。このため、イラン人はだんだん未来のことよりも現在のことを大事に考えるようになった。そして、「明日」を心配することより「今日」を楽しむことを優先する考え方が今に残ってしまったとのことです。さらに、こう考える歴史家もいます――戦争が起こった時に速やかに逃げ出すためには、他人のことを考えている暇はない。自分を最優先するのが当然だ。

 では、「楽しさを優先」するイラン人の考え方が現在のイランの状況を生んだのでしょうか。

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「イランでは1年間の半分が休日」の著者

サイードレザ

サイードレザ(えってはでぃー・さいーどれざ)

コラムニスト・翻訳者

イラン生まれ。テヘラン大学外国語学部日本語学科卒業。韓国のインハ大学院政治・国際関係を専攻。現在、東アジアを中心にイランの通信ネットワークにて記事を寄稿。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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