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アマゾンが問う、オークションの価値

「買う」から「選ぶ」になったリユース市場

2013年9月6日(金)

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 先日、あるリユース品販売関連企業の役員が、こんなことを言っていた。「うちの店舗の品揃えでは、トータルコーディネイトができないし、今流行している商品も少ないんだよね……」。

 それを聞いて、私は少し驚いた。なぜなら、私はリユースショップにそのようなことを端から期待していなかったからだ。しかし、その役員は続けた。「そういうことも考えていかないと、最近はダメなんですよ」と。

 私も学生の頃、よく原宿や下北沢の古着屋に足繁く通った。海を越えてやってきた古びたシャツやジーンズ。「古着」であることが価値で、さらにそれらを安く買える。行くたびに商品が入れ替わっていて、1点ものも多く、それが楽しかった。その古着屋でトータルコーディネイトをしようとは思わなかったし、今流行っているものを買おうとは思わなかった。掘り出し物が見つかれば儲けもの、くらいの気持ちだったのだ。

 今、リユース業界に何が起きているのだろうか。環境省の推計によると、自動車とバイクを除く2012年度のリユース市場規模は約1兆円。2009年度に比べて約2割アップしている。リユース業界大手のハードオフコーポレーション、ゲオホールディングス、トレジャー・ファクトリーなど、実店舗を持つリユース企業の業績も軒並み好調だ。2007年に主要なリユース企業を束ねた「日本リユース業協会」を立ち上げ、「業界全体を盛り上げてきたことが、徐々に効果を見せている」(ハードオフコーポレーションの長橋健常務取締役)。

 実店舗の売り上げだけでなく、インターネットを通じたリユース品の販売も好調だ。環境省の調査によれば、最終需要ベースでネットを通じて購入された割合は2009年に比べ10ポイント程度伸びている。2009年当時の推計がインターネットオークションのみの推計のため、現在の詳細な購入方法(インターネットショッピングサイトで購入、インターネットオークションサイトで購入)との正確な比較はできないが、「中古品の購入方法としてインターネットを通じた購入が増加している」(環境省)。ネットオークションとECでの購入を合わせると、すでに店頭での購入を追い抜いている。

環境省によるリユース市場規模(最終需要ベース)の推計結果(自動車、バイクを除く)
出所:リユース品の流通状況・市場規模調査の実施概要(環境省)

 インターネットの中古市場といえば、ご存じの通り「ヤフオク!」が1998年サービス開始当初より業界を率いてきた。ここ数年四半期の取扱高は1700億円前後と横ばいを続けているものの「早々に業界地図が一気に変わることは考えられない」(オークファン武永修一社長)。

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「アマゾンが問う、オークションの価値」の著者

染原 睦美

染原 睦美(そめはら・むつみ)

日経ビジネス記者

日経パソコン、日経ウーマンオンラインを経て、2013年4月から日経ビジネス記者。IT担当などを経て、日用品・化粧品担当。趣味は洗濯、昼酒、ピクニック。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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ジェニー・ダロック 米ピーター・F・ドラッカー伊藤雅俊経営大学院学長