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「本当はいまが研究のチャンス」、原子力規制委員会・島崎邦彦委員長代理に訊く

「南海トラフ巨大地震」は予知できる!? 地震予知の“最前線”でズバリ聞く(3)

2013年9月11日(水)

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 内閣府の南海トラフ巨大地震対策検討ワーキンググループ(以下、南海トラフWG)が「確度の高い地震の予測は困難」と発表して以来、メディアでは「もうどうせ予知なんてできないだろう」という否定的な見方が広まった。東海地震の予知・予測のため約40年間、黙々と観測をつづけてきた気象庁さえ、このまま現体制での業務を続けられるかは未知数で、「いまはまな板の上の鯉の気分」と話した。では、地震研究に長年携わってきた研究者たちは、この発表をどう受け止めたのか。現在は原子力規制委員会の主要メンバーとして活躍する元日本地震学会会長、そして元地震予知連絡会会長の島崎邦彦氏を直撃した!

 「知ってるかい水原くん。先日、NHKが放送した地震特番の『MEGAQUAKE III』の視聴率、同時間帯のTBSのドラマ『半沢直樹』にボロ負けだったそうだよ」

 六本木にほど近い、原子力規制庁が入るビルの前で待ち合わせた“防災の鬼”、防災・危機管理ジャーナリストの渡辺実氏は、やぶからぼうにそう言った。

 「まあ、『半沢直樹』は大ブームですからねえ。面白いし……」

と言いかけたライター水原に、渡辺氏の雷が落ちる。

 「まさかとは思うが、君も『半沢』派かね! 防災の取材を志すものが、地震よりドラマとは!」

 いえいえ、ドラマはビデオに録ったんですよ~。しかし、東日本大震災から、はや2年半。巨大地震が日本に与えたショックは次第に収まり、地震・防災への関心も、残念ながら低下しつつある。

 「危険だよ水原くん。みんながまたあのときの恐怖を忘れて、反省を活かせなければ、再び多くの人が命を落としてしまう。ぶら防だけは、地震や防災の話を伝えつづけなければ……」

 と、いつもにまして勇ましい足取りで原子力規制庁内に向かう渡辺氏だ。

超多忙のスケジュールにもかかわらず時間を割いてくれた島崎氏

 取材会場は真新しい机の並ぶ会議室。新設された原子力規制庁は、体制の拡充を図るため、大手町からここ六本木近くの新しいオフィスビルに移転したばかり。官庁というより企業のオフィスのようにたたずまいが洗練されている。

 チームぶら防が席に着くと、間をおかず、

 「やあ、渡辺さん。本当にお久しぶりですね」

と、今回の取材相手が現れた。原子力規制委員会で委員長代理を務める、島崎邦彦氏だ。日本地震学会、そして地震予知連絡会の会長を歴任した、日本の地震学界のオーソリティである。

コメント7件コメント/レビュー

学者と市民とで言葉の意味が違うのです。予知とは100%を見積もるものではない。市民は必ずその時間にその大きさが発生すると信じるが、学者は確率を示したに過ぎない。レベルの差が不要論とか未熟とかの判断になる。世界では市民と科学者・技術者が頻繁に話をしている。富裕層や立場が上がるほど話を聞きたがる。日本だけが科学を分離しているといっても過言ではない。交流を持たないくせに責任を押し付けたりエセ科学を広めたりする方が多いのも日本の特徴だ。デマや衆聞で生活する輩が力を持つと過ちを直せない社会になる。(2013/09/13)

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「「本当はいまが研究のチャンス」、原子力規制委員会・島崎邦彦委員長代理に訊く」の著者

渡辺 実

渡辺 実(わたなべ・みのる)

防災・危機管理ジャーナリスト

株式会社まちづくり計画研究所代表取締役所長、日本災害情報学会理事、NPO法人日本災害情報サポートネットワーク理事長。国内外の災害現場からジャーナリスティックな提言を行う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

水原 央

水原 央(みずはら・よう)

ライター/劇作家

東京大学理学部数学科卒業後、ライター、劇作家、ラジオ・パーソナリティとして活動する変わり種。現在は科学の知識を活かして地震や防災の問題をわかりやすく伝える記事を志し、奮闘中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

学者と市民とで言葉の意味が違うのです。予知とは100%を見積もるものではない。市民は必ずその時間にその大きさが発生すると信じるが、学者は確率を示したに過ぎない。レベルの差が不要論とか未熟とかの判断になる。世界では市民と科学者・技術者が頻繁に話をしている。富裕層や立場が上がるほど話を聞きたがる。日本だけが科学を分離しているといっても過言ではない。交流を持たないくせに責任を押し付けたりエセ科学を広めたりする方が多いのも日本の特徴だ。デマや衆聞で生活する輩が力を持つと過ちを直せない社会になる。(2013/09/13)

防災の鬼が予知にこだわるのは「より多くの人を救える可能性があるから」でしょ。自然は人間の考える「想定」を超えることもおきるわけで,「事後」の対応は「無事だった人」の行動訓練でしかない。国が支援しないで誰がお金をだすというのか?(2013/09/12)

予知などできるわけがありません。全ての地震のメカニズムが判明して始めて予知できるのです。前の方同様、勝手に観測すればよいだけで、学者は常に「新たな知見が得られた」程度のことしかいえないのです。(2013/09/11)

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