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「エコノミックアニマル」アップルの天下は当分終わらない

アップルが見せる表の顔と裏の顔の実力

2013年9月19日(木)

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 高校3年生の頃、筆者が初めて手にしたノートパソコンはMacのパワーブックG3だった。ちょっと無理な注文をすると爆弾のアイコンが出てフリーズするような安定感のないマシンだったが、愛着の湧くPCでもあった。

 その後VAIOに鞍替えしていたものの、今はまたiMacを買って4年、Macbook Airを買って2年以上が経っている。起動が早く、フォントの美しさは図抜けている(個人的には非常に大きなポイント)。唯一のマイナス材料だったのは表計算ソフト(Excel)の操作が不便だったことだが、それもショートカット登録で乗り切った。

 スティーブ・ジョブズがスティーブ・ウォズニアックと創業し、時価総額のギネス記録を塗り替えたアップルには2つの顔がある。1つは、人をワクワクさせる最高の商品をつくり、高い価格を上回る品質で購買者を集める、ファンタジスタとしての顔。もう1つは、そういった価格で商品を届けるために、苛烈なまでに下請け業者を追い込む、エコノミックアニマルとしての顔だ。ジョブズの死によってファンタジスタとしてのアップルの力は弱まり、その意味で同社はすでにピークを過ぎたかもしれないが、強烈な組織力を有するエコノミックアニマルとしてのアップルは健在であり、まだまだその天下は続くだろう。

ファンタジスタとしてのアップルは失われるのか

 9月10日にアップルが開催したiPhoneのイベントを見た多くの人の目には、(予想してはいたものの)アップルのファンタジスタとしての顔が失われようとしているのが鮮明になったのではないだろうか。iPhone5sにはアップル版のOfficeであるiWorksが無料で使えるなど、ユーザーにとってありがたい特典がさらに拡充されていた。しかし、やっていることは過去に積み上げたものの組み合わせでしかなく、便利ではあるけれど興奮するようなものではないように見えた。

 株式市場は、世の中の人々のある企業に対する将来への期待を反映する。株価が正しいとすれば、新iPhoneの発表を受けて、落胆した人は案外多かったようだ。発表イベントの次の日のアップルの株価は前日のマイナス5%となっている。4500億ドルだった時価総額が4300億ドルに下がったわけで、1ドル100円とすれば2兆円が失われたこととなる。

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「「エコノミックアニマル」アップルの天下は当分終わらない」の著者

慎 泰俊

慎 泰俊(しん・てじゅん)

投資プロフェッショナル

東京生まれ東京育ち。朝鮮大学校政治経済学部法律学科卒、早稲田大学大学院ファイナンス研究科修了。モルガン・スタンレー・キャピタルを経て現在はバイアウトファンドの投資プロフェッショナルとして働く。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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