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引退試合でこそ“真剣勝負”を

球界の「別れの季節」に思うこと

2013年9月20日(金)

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 プロ野球の秋は寂しい。長い間、ファンを楽しませたスターや味のある個性派がユニホームを脱ぐ。

 引退会見で「いい指導者と僚友に恵まれた。ファンの声援が何よりの力になった」と、プレーしている時とは違った表情を見せる。万感胸に迫って、声を詰まらせる選手も多い。引退する事情は様々だが、「本当はもっと野球がやりたいのではないか」と声をかけたくなる。

 珍しい試合を見た。既に今季限りの現役引退を表明しているベテラン2人が、揃って代打で登場し、ともに打点を挙げた。それも、申し合わせたように満塁で起用されて「押し出し死球」を得たのだ。9月11日の阪神対中日戦(甲子園)。年齢も同じ44歳の阪神・桧山進次郎と中日・山崎武司だった。

 阪神の代打の切り札桧山は7回1死満塁で起用された。阪神が0-0の均衡をやっと破って1点を先取した直後。追加点が欲しい場面であり、引退する人気者を“顔見世”で起用したのではない。

 山崎の登場は中日が8回に2-2と追いついた後の2死満塁。これまた、顔見世起用ではなく、押し出しで得た3点目はクライマックスシリーズ(CS)出場を目指すチームにとって貴重な決勝点となった。

 この試合の前後にも、2人は大事な場面で代打起用されている。それほどの戦力が、なぜ引退なのか。

プロ野球に「定年」はないが…

 プロ野球に「定年」はない。中日・山本昌のように48歳になって投げている投手もいる。ただ、このような例外はあるが、40歳を過ぎると鉄人にも鉄腕にも衰えが目立つようになる。

 桧山は「夏に強い自信があったが、今年初めて夏バテを経験した」と漏らした。散発的な活躍はできても、長いシーズンを通して働く体力がないと感じた時に引退を決意する。

 球団も力が落ちた高年俸の選手を抱えているより、伸びしろのある若手に入れ替えたい。監督にも新戦力を育てる義務がある。できるだけ若手を使い、新旧交代をスムーズに押し進めたい。

 42歳のヤクルト・宮本慎也の攻守にわたる巧みなテクニックはまだ輝いているが、このところめっきり出番が減った。若い川端慎吾や山田哲人が一本立ちして、内野陣は様変わり。宮本は新旧交代の波に押し切られた格好で引退を宣言した。

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「引退試合でこそ“真剣勝負”を」の著者

浜田 昭八

浜田 昭八(はまだ・しょうはち)

スポーツライター

アマからプロまで野球一筋半世紀という超ベテランのスポーツライター。現場取材にこだわり続けて、今日も記者席から白球を追う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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中谷 巌 「不識塾」塾長、一橋大学名誉教授