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「半沢直樹」と「華麗なる一族」から見る銀行像

40年変わらない恐怖人事と役人支配

2013年9月27日(金)

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 「もぅ、半沢直樹って、最高。私たちはどちらかというと、社会的に弱い立場にいるから、権力に立ち向かう姿に胸が毎回スキッリするわ」

ゲイバーのママもファン

 この夏、久しぶりに足を運んだ新宿2丁目のゲイバー。30代の「ママ」が嬉々として銀行を舞台にした半沢直樹の話題を語っていた。20代の独身女性からも「半沢直樹を観たいから日曜には飲み会やデートの予定を入れない」と聞いた。

 半沢直樹――。TBSが7月から日曜劇場で放映を開始すると、あらゆる世代が「面白い」と見入り、社会的なブームを巻き起こした。TBS社内には「高視聴率御礼」の看板が登場。9月22日の最終回の平均視聴率はなんと42%に達した。半沢直樹は「やられたら倍返し」を決め言葉に、汚い上司や行内の圧力を物ともせず、前に進むその姿に多くの共感が集まった。

TBS社内には「高視聴率御礼」の立て看板が

 半沢直樹の原作「オレたちバブル入行組」「オレたち花のバブル組」を書いた池井戸潤氏は旧三菱銀行出身。半沢の苗字は、現在の三菱UFJフィナンシャル・グループの経営企画部長から拝借したとの説がある。この半沢部長という人物は、三菱東京UFJ銀行の「次の次の次の頭取候補」と目されている。こんな逸話が銀行員との会話ではまことしやかに囁かれる。

著者の池井戸潤氏は旧三菱銀行出身

 ドラマの大ヒットを受け、原作は160万部以上の大増刷がかかった。それまで銀行への関心が低かった一般の人を一気に魅了したわけだ。世間では「半沢直樹は今の銀行にいるのか。銀行の世界は本当にドラマ通りなのか」といった話題があがっている。りそなホールディングスの東和浩社長に聞いてみた。

コメント9件コメント/レビュー

長年変わらない銀行の闇の根拠が、複数の銀行員のドラマを見た感想では、弱いのでは無いかと思いました。保守的な業界ほど人事権の力が強いというのは分かりますけど。(2013/09/27)

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「「半沢直樹」と「華麗なる一族」から見る銀行像」の著者

馬場 燃

馬場 燃(ばば・もゆる)

日経ビジネス記者

日本経済新聞社の経済部などを経て、2012年4月から日経ビジネス記者。電機・IT業界を担当している。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

長年変わらない銀行の闇の根拠が、複数の銀行員のドラマを見た感想では、弱いのでは無いかと思いました。保守的な業界ほど人事権の力が強いというのは分かりますけど。(2013/09/27)

「どんな組織も変えようとするならばまずは然るべき権力を握るのが先決」とはよく言われるが,それで変わった組織はほぼ皆無である。それが可能なのは,自己改革が可能な組織であり,「然るべき権力を握った改革者」が現れなくとも改革している。「…まずは…」などという組織は,外力や組織崩壊に依らない限り改革はできず,「…まずは…」と言う者は,改革者の足を引っ張る者である。ドラマで言えば,何も発言しなかった取締役達である。(2013/09/27)

金も権限も本来民衆のものであって,それらを扱うものは民衆からの委託によるものである。またその使用目的は公共の福祉に益するものであって,私利私欲のためではない。つまりそれ相応の志を持つ者でなければならない。官庁や銀行が「公共性が高い組織である」というのはそういうことである…が,これは理想論であろう。現実には委託された金,権限を,あたかも自らの力であると勘違いしている輩,あるいは組織ばかりである。公共の福祉目的の組織が私利私欲の組織に変化すれば,その中では理不尽が常識となってしまうのは当然である。その理不尽に反発し,立ち向かう者があれば,一般観衆はヒーロー,ヒロインとして拍手喝采するだろう。それが半沢直樹なのではないか。しかし,明治維新がそうであったように,志のある者は,あるいは早世し,あるいは変心する。半沢直樹に喝采する人も,自ら問うてみてほしい。一般に,大卒サラリーマンの生涯収入は1~2億円といわれている。余裕を見て3億円あれば,一生平均的な生活ができるわけある。ならば,それ以上の金は(事業資金等は含まない)生活に必要なのか?(2013/09/27)

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三品 和広 神戸大学教授