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送料無料は「労働タダ」ではない

ヤマト運輸の「当日配送」に密着した

2013年9月25日(水)

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 インターネット上でクリックするだけで、その日のうちに注文した商品が手元に届く。米アマゾン・ドット・コムや楽天が牽引するネット通販の拡大によって、消費者の生活はさま変わりした。特に都心では注文した商品を当日、受け取れるサービスが浸透している。

 「欲しいものが、クリック1つでその日のうちに手元に届く」――。
これを当たり前と思っている消費者も多いはずだ。だがこの当日配送の裏側で、実際にどんな形で荷物が運ばれているのかを知る人は少ない。

 日経ビジネス9月16日号では「物流大激変~ヤマト、アマゾン『超速配送』の舞台裏」という特集を組んだ。9月17日からはオンラインでも連動連載を掲載している。この特集のきっかけとなったのも、実は先のような素朴な疑問だった。当日配送の裏側はどうなっているのか。特集内では当日配送の裏側に密着し1ページのレポート記事を掲載している。

 取材に協力してもらったのは化粧品通販大手オルビスとヤマト運輸。改めてオンライン上でも、当日配送の流れをおさらいしたい。

【オルビスの当日配送の流れ】

  • 6時24分 注文完了
  • 8時30分 オルビスの東日本流通センター(埼玉県加須市)で、注文の確認、ピッキング、検品、梱包作業がスタート
  • 9時46分 当日配送分の荷物298個をトラックに詰めて、倉庫を出発
  • 10時27分 ヤマト運輸・埼玉ベース店(埼玉県上尾市)到着。積み替え作業
  • 11時5分 ヤマト運輸・東京ベース店(東京都江東区有明)に向けて出発
  • 12時10分 東京ベース店到着。関東一円の当日配送荷物を仕分けし、トラックに積み替える
  • 14時13分 ヤマト運輸・南東京ベース店(東京都品川区八潮)に向け出発
  • 14時28分 南東京ベース店に到着。最寄りの営業所向けに荷物を仕分けし、トラックに積み替える
  • 16時21分 最寄りの営業所、ヤマト運輸・上目黒センター(東京都目黒区)へ
  • 17時1分 上目黒センターに到着。各エリアの担当ドライバーごとに荷物を仕分けし、セールスドライバーの配送車に積み替える
  • 17時27分 セールスドライバーが配達に出発
  • 17時51分 記者の自宅(東京都目黒区)に到着。荷物を届ける
オルビスの東日本流通センターでは、日本の関東以北(一部異なるエリアもある)の、当日配送分の荷物を発送する。朝、注文を受けるとスタッフが商品をピッキングし、検品・梱包作業を進める(撮影:山本 琢磨、他も同じ)
ヤマト運輸の営業所に到着してからは、ひたすら荷物の仕分け作業が続く。特に関東一円の当日配送の荷物が集まる東京ベース店(下)では、ベルトコンベヤなどを使って荷物を仕分ける
南東京ベース店では、荷物の仕分けが正しいかどうか、作業スタッフが1つずつ目視で確認。誤配送を防ぐ
手元に荷物が届いたのは注文から11時間半後の17時51分だった

コメント14件コメント/レビュー

記者の言うように「(本当は商品価格などに転嫁されているが)、コストとして目に見えて金額を支払う必要がないのだから、労働力もそんなにかかっていないのではないか」と勘違いしている消費者は結構多いのではないだろうか。自分が物を送る時の費用を考えてみれば、単純に送料がいくらぐらいかというのはすぐに理解できると思う。送料を安く提供するにはそれなりの工夫と大量消費が根底にあるのである。コメントで指摘されている時間指定にしても、運ぶ側から考えれば「不在で二度配達するより効率が良い」と考えているからで、受取側と運ぶ側の利害が一致する妥協点なのである。しかし、運ぶ側が工夫して効率を上げたとしても、わざわざ時間指定(しかも深夜早朝)で運んでも、不在や受取人の都合で迷惑がられたりもする事例もあるのが現実である。モンスター顧客の増加で、送料が高くなってしまわないように、消費者自体が優良な利用者の多い(単に安いだけではない)企業を利用するべきである。(2013/09/25)

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「送料無料は「労働タダ」ではない」の著者

日野 なおみ

日野 なおみ(ひの・なおみ)

日経ビジネスクロスメディア編集長

月刊誌「日経トレンディ」を経て、2011年から「日経ビジネス」記者。航空・運輸業界や小売業界などを担当。2017年4月から現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記者の言うように「(本当は商品価格などに転嫁されているが)、コストとして目に見えて金額を支払う必要がないのだから、労働力もそんなにかかっていないのではないか」と勘違いしている消費者は結構多いのではないだろうか。自分が物を送る時の費用を考えてみれば、単純に送料がいくらぐらいかというのはすぐに理解できると思う。送料を安く提供するにはそれなりの工夫と大量消費が根底にあるのである。コメントで指摘されている時間指定にしても、運ぶ側から考えれば「不在で二度配達するより効率が良い」と考えているからで、受取側と運ぶ側の利害が一致する妥協点なのである。しかし、運ぶ側が工夫して効率を上げたとしても、わざわざ時間指定(しかも深夜早朝)で運んでも、不在や受取人の都合で迷惑がられたりもする事例もあるのが現実である。モンスター顧客の増加で、送料が高くなってしまわないように、消費者自体が優良な利用者の多い(単に安いだけではない)企業を利用するべきである。(2013/09/25)

生鮮食材、生物は当日配送理解できるが、服、本類等は何時でも配送,再配送、が無い様にしています、再配送のガス代、労働時間代、もし自分が薄利の為に苦労するのであればやりたくないと思うので、必ず受け取る事が出来る、日時配送できる所で購入します。(2013/09/25)

狭い曲がりくねった道。混雑渋滞。そんな中を良く頑張っていらっしゃると思います。そもそも当日配送というサービスの真の需要はどの程度多いのでしょうか?もしかしてサービス提供者が利用者に過剰サービスを押し付けてはいないでしょうか?アメリカでもExpress Deliveryはありますが無料はそう多くありません。必要なコストは必要な受益者から正当に課金した方がシステムが安定的に長持ちできると思います。サービス提供者が挑戦するのは良いですが不安定なサービスで利用者を惑わさないようにお願い。利用者である私は配送時間が予定通りであったり荷物が破損せずにきっちり届くという安定の方を望みます。(2013/09/25)

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