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出た!宇宙エレベーター世界記録

記者が見た『1100m昇降成功』

2013年10月7日(月)

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 宇宙に人や物資を運ぶ究極の輸送手段とされる「宇宙エレベーター」をご存知だろうか。

 高度3万6000kmの静止軌道上に宇宙ステーションを建設し、そこから地表へとケーブルを垂らす。このケーブルにクライマー(昇降機)を取りつけ、時速数百kmのスピードで人や荷物を行き来させるという構想だ。

 完成はどんなに早くても21世紀半ば以降と言われ、資金面、社会制度面からも達成へのハードルは決して低くない。それでも、ロケットでは困難な宇宙への大量輸送を実現する手段として、要素技術の研究開発を進める動きは世界各国にある。中でも、2009年に発足した一般社団法人宇宙エレベーター協会(大野修一会長)が毎夏に実施している宇宙エレベーターチャレンジ(旧技術競技会)は、今や世界で最大規模の競技会だ。

巨大バルーンからケーブルを吊るす

 去る8月10日、早朝に自宅を出た記者は、今年で5回目となる宇宙エレベーターの競技会を見学するため、静岡県富士宮市にある「大沢扇状地」に向かった。

 途中、渋滞に巻き込まれたり、道に迷ったりして、到着したのは午前10時ごろになった。現地では、真夏の厳しい日差しが降り注ぐ中、既に参加17チーム・総勢100人近くがスタンバイ。ヘリウムガスを入れた巨大なバルーンで「テザー」と呼ぶケーブルを空高くまで繰り出す準備が整うのを待っているところだった。各チームとも、白いテントの下で、自分たちのクライマーの最終調整に余念がない。

巨大なバルーンでテザーを1200m繰り出した(撮影:的野弘路、以下同じ)

 実は、記者は2009年春に宇宙エレベーター協会が千葉県船橋市の日本大学グラウンドで開いた初の公開実験にも足を運んでいた。その時は、100mほどの高さに揚げたバルーンが上空の風に揺られる中、クライマーも時折停止しながらぎこちなく登っていく印象だった。

 その記憶があったので、まず驚いたのは今回の競技会のスケール感。しばらく待つうちに、バルーンは見上げるのが大変なほど、はるか上空へと上がっていった。最終的に繰り出されたテザーの長さは1200m。2009年に米航空宇宙局(NASA)主催の大会で記録された1000mを上回り、宇宙エレベーターの地上モデルとしては世界最高記録になるのだという。

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「出た!宇宙エレベーター世界記録」の著者

田中 深一郎

田中 深一郎(たなか・しんいちろう)

日経ビジネス記者

日経新聞科学技術部、証券部を経て、2012年4月より日経ビジネス記者。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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