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「航空業界のブルーオーシャン」は、地面にある

地方空港は、中途半端な民営化よりも地方移管が先決

2013年10月17日(木)

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 今回はいきなり読者の皆さんに質問である。「ニッポンの空にある青い海(ブルーオーシャン)って何だ?」。そう、LCC(格安航空会社)である。だが空の産業は航空業(約2兆円)だけではない。空港ビジネス(約8000億円)がある。こちらでは国が管理する19の空港の民営化(運営権の売却=コンセッション)が期待を集める。だがこの2つは本当に日本の空のブルーオーシャン(いやブルースカイ?)なのか。

航空はホテル、空港はオフィスビルと同じビジネスモデル

 この連載では、これまで生活に身近な産業のビジネスモデルを扱ってきたが、航空・空港業界は一般生活になじみが薄い。航空会社のビジネスモデルはホテル業の延長で考えるとよい。飛行機は装置産業で、ホテルと同じく、立地(路線)と稼働率が肝だ。航空会社は所詮は似たような機材とダイヤで人や荷物を運ぶ。そのため企業間の差があまりなく、ブランド戦略が大事だ。

 一方、空港ビジネスは貸しビル業に似ている。空港=ビル、航空会社(飛行機)=テナントと考えればよい。テナントが来なけりゃビルはただの箱だ。同様に空港もただの広場である。そしてテナント(航空会社)さえ確保したら食堂や売店も成り立つ。こう考えるとちょっと身近なビジネスに見えてくる。荒っぽい整理だが先を急ぐ。

LCCは、空飛ぶ“東横イン”

 まずはLCCについて考える。航空業界は世界的には成長しているが競争が激しく、この20年ほどは先進国の名門大手(いわゆるレガシー・エアライン)が次々に倒産、合併、再生を繰り広げてきた。KLMとエアフランスが経営統合し、さらにアリタリア航空に出資といった具合だ。元気なのは新興国系、中東系(エミレーツ航空など)だけ。先進国では、国境を越えた再編が続く典型的なレッドオーシャン業界だ。JALの破綻はその意味で世界的な潮流に沿ったものともいえる。

 そこに10数年前からサウスウエスト航空(米国)やライアンエアー(欧州)などのLCCが参入し、主要都市周辺の低コスト空港を使った安売りビジネスを始めた。競合はレガシーではなく長距離バスである。そんなLCCはじわじわ伸びて現在、欧米で約3割のシェアを獲得している。

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「上山信一ゼミの すぐそこにあるブルーオーシャンを探せ」のバックナンバー

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「「航空業界のブルーオーシャン」は、地面にある」の著者

上山 信一

上山 信一(うえやま・しんいち)

慶応義塾大学総合政策学部教授

1957年大阪市生まれ。京都大学法学部卒。米プリンストン大学公共経営学修士。旧運輸省、マッキンゼー(共同経営者)を経て現職。専門は経営戦略と行政改革。九州大学ビジネススクール客員教授。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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檜山 敦 東京大学先端科学技術研究センター 講師