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厳しくも暖かい早稲田大学の熱血教授、カワン・スタント

「教育機関」としての大学を考える

2013年10月25日(金)

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 名優リチャード・ジェンキンスが主演し、2009年に公開された映画「扉を叩く人」。彼が演じたのは、気力を失った大学教授だった。毎年同じ講義をひたすら続け、シラバスは表紙の「年度の数字だけ」を変える。その大学教授が1人の青年との出会いをきっかけに、情熱を取り戻していくヒューマンドラマだ。

 日本の大学でも、このような光景は多々見られる。教育改革が叫ばれて久しいが、日本の大学のレベルの凋落は深刻な問題と言えよう。世界の大学ランキングを見ると、東京大学ですらトップ20には入れていないのが現状だ。

「大学は教育に力を入れるべきだ」

 いかにして魅力的な大学となり、優秀な人材を集めるか。企業と同じように、大学もまた国際競争にさらされている。欧米のトップ大学は豊富な寄付金や基金の運用で、最先端の研究ができる設備を整えている。教員に支払う給料も、東大よりはるかに高いという。優秀な学生を呼ぶための奨学金市場も過熱気味で日本の大学の勝ち目は薄い。そして、一番の問題は日本語という語学の壁。数多の障壁が国内大学に立ちはだかっている。

 MOOC(大規模公開オンライン講座)と呼ばれる世界のトップ大学の講義をウェブ上で、しかも無料で受けられるサービスも始まった。いかにして日本の大学は戦っていくのか。日経ビジネスの10月14日号の特集「世界のトップ大学」の取材では、教育現場のトップから同じ言葉を耳にした。

 「研究だけでなく、教育に力を入れるべきだ」――。

 東京大学の濱田純一総長、立命館大学の川口清史総長、そして日本IBMの北城恪太郎相談役だ。経済同友会の終身幹事である北城氏は現在、国際基督教大学(ICU)の理事長を務め、文部科学省の中央教育審議会の委員も務める。

 大学は最先端の学問、研究を追求すればよい。確かにその考えもあるだろう。教員の多くは、未だにこの考えを持っているかもしれない。

 だが、若年層の人口が減りつつある今、このようなやり方だけで通じるのは世界でも最先端で必要とされる分野の研究をしているところだけだろう。

 大学が施す教育とはどのようなものか。そのヒントを教えてくれる人物がいる。早稲田大学国際教養学部のカワン・スタント教授だ。

熱血指導で知られる早稲田大学国際教養学部のカワン・スタント教授(写真:菅野 勝男)

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「厳しくも暖かい早稲田大学の熱血教授、カワン・スタント」の著者

白壁 達久

白壁 達久(しらかべ・たつひさ)

日経ビジネス記者

2002年関西大学経済学部卒業後、日経BP社に入社。日経ビジネス、日経ビジネスアソシエを経て、2015年から香港支局長としてアジア全体をカバーする。2016年8月から日経ビジネス記者に。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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