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エビの味の違いがわかるものだけが石を投げなさい

2013年10月31日(木)

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 前回、ちょっと謝罪関係の話をしたかと思ったら、この一週間、ありとあらゆる場面で人が謝り続けているのだった。

 銀行が謝り、レストランが謝り、司会者が謝る。

 謝り方評論家、みたいな人まで出てきてWEBやTVで解説をしている。
 大人計画の映画じゃないんだから。

 もちろん、たいていは、いわゆる「企業のリスクマネージメント」というような、コンプライアンス的な観点からの評価だ。日経ビジネスオンラインも、なにせ日経でありビジネスなので、そうした記事が、まず真っ先に求められているものと考えられる。

 いっぽうマンガ家は……すまない、ひとくくりにしてはいけませんね……ええと私のようなマンガ家は、あいにく日本経済にもビジネスにも縁遠い生活をしているので、なかなか企業側の、つまり謝る側の論理に立てない。

 といって、あまりにも厳しく糾弾する側にも立てないのだが、このへんは、またあとで述べる。

 マンガ家はもっとふざけたことを考える。マンガ家だから。

「小笠原流礼法では、あと12度、角度が足りません」
「右端の人だけ頭を上げるタイミングが0.5秒早かったですね」
「オジギの間は息を止めていなければならないので苦しいのはわかりますが」
「江戸の町人文化で築き上げられた江戸しぐさには、マイクを持ったらうかつには向け合わないようにするマイクかしげ、という教えがあります(ハウリングするから)」

 有名司会者の謝罪会見における本人の弁もメディア側の質問も、これまでの彼の司会ぶりや世間の反応のしかたを省みれば予測のつくようなことばかりだ。ことこういう窮状に陥ったいまこそチャンスとばかり嵩にかかってバッシングするのは、いきすぎると見苦しい。

コメント30件コメント/レビュー

●おおむね賛同いたします。「真偽を見分けられない者はいずれにせよどこかでだれかに騙されるという真理」であって、これはリア王の時代から現代の投資信託まで普遍的なネタのはず。 ●基本的に性悪説に立つからこそ三権分立や相互安全保障という考え方が成立するのであって、「騙したほうが100%悪い」というのは(心情的には解かるにせよ)あんまり現実的は態度ではありませんよね。 ●京都の湯豆腐文化は、学も無いのにエラソウに闊歩する坂東武者に対して「あんなもんに高い銭を出して喜んでるわ」と影で笑うための接待アイテムだった、という見方もあります。 ●そういう意地悪に対しては、払った対価を惜しまず「ごちそうさま。おいしかった」と涼しく言ってのけるのが消費者側の心意気というものです。…でなければ無理して背伸びして美味しいとは思えないものに大枚をはたく事をしなければエエだけの話。 ●喰いたくなかったものを喰わされた(例えば宗教上の理由)とかなら味はサテ置き供給側を信じるしかないので怒って良いんですけど、+αな贅沢領域の話ですから、個人的には消費者側にあんまり同情できませんわ。 ●一般論ですが東京では不味くても内装や広報で客が絶えない店は多いですが、大阪神戸でそれはありえません。値段との兼ね合いですが不味いとスグつぶれます。 でも、船場吉兆などと同様、お高い店に通う人達は味なんかどうでもエエのだと逆説的に証明された、の構図でしょうかね。(2013/11/02)

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「エビの味の違いがわかるものだけが石を投げなさい」の著者

とり・みき

とり・みき(とりみき)

マンガ家

熊本県出身。ギャグマンガをメインにしながら、エッセイコミックやストーリー物も手がける。94年『DAI-HONYA』98年『SF大将』で星雲賞、95年『遠くへいきたい』で文春漫画賞を受賞。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

●おおむね賛同いたします。「真偽を見分けられない者はいずれにせよどこかでだれかに騙されるという真理」であって、これはリア王の時代から現代の投資信託まで普遍的なネタのはず。 ●基本的に性悪説に立つからこそ三権分立や相互安全保障という考え方が成立するのであって、「騙したほうが100%悪い」というのは(心情的には解かるにせよ)あんまり現実的は態度ではありませんよね。 ●京都の湯豆腐文化は、学も無いのにエラソウに闊歩する坂東武者に対して「あんなもんに高い銭を出して喜んでるわ」と影で笑うための接待アイテムだった、という見方もあります。 ●そういう意地悪に対しては、払った対価を惜しまず「ごちそうさま。おいしかった」と涼しく言ってのけるのが消費者側の心意気というものです。…でなければ無理して背伸びして美味しいとは思えないものに大枚をはたく事をしなければエエだけの話。 ●喰いたくなかったものを喰わされた(例えば宗教上の理由)とかなら味はサテ置き供給側を信じるしかないので怒って良いんですけど、+αな贅沢領域の話ですから、個人的には消費者側にあんまり同情できませんわ。 ●一般論ですが東京では不味くても内装や広報で客が絶えない店は多いですが、大阪神戸でそれはありえません。値段との兼ね合いですが不味いとスグつぶれます。 でも、船場吉兆などと同様、お高い店に通う人達は味なんかどうでもエエのだと逆説的に証明された、の構図でしょうかね。(2013/11/02)

ミスにより生じた違法行為を監督官庁へ報告し、ステークホルダーに謝罪するのは事業者として果たすべき義務でしょう。あの会見の意義が分からないという方は、利用者でも潜在的利用者でも出資者でもない可能性が高く、影響を受ける消費者について味音痴のクレーマーのごとく言える立場にないと思われます。(2013/11/01)

今回の報道(ほとんど見ていませんが)で一番印象に残ったのは、「近年の“既成品”食材のクォリティは、手作りと遜色がないまでに上がっているのだなぁ」ということでした。それはそれで、我々消費者にとっては結構なことだと思うのですが。妥当な値段で提供されれば、ね。  R(2013/11/01)

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