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アップルもソニーと同じ道をたどるのか?

創業者が去った企業は衰退していくのか

2013年11月12日(火)

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 仕事や生活の必須アイテムとなったスマートフォン。筆者も、米アップルの「iPhone5」を愛用している。先日、そのiPhone5のOS(基本ソフト)である「iOS」のバージョンを、「7.0.2」、そして「7.0.3」へと立て続けに更新したのだが、様々なトラブルに悩まされるようになった。

 中でも悩まされたのが、「メッセージを受信しました You got a mail.」の通知が届くと、この通知がロック画面中に点灯表示されたまま消えず、カバンの中などで知らないうちに電池を完全に消耗してしまう、という問題だった。設定画面にある「通知センター」で、すべての通知を完全にオフにしてもずっと出続けるのでほとほと困り果てていた。

 だが実は、iPhone自体の設定の問題ではなく、ソフトバンクモバイルのオリジナル通知機能の問題だった。同社のユーザー専用サイト「My SoftBank」内にある「お知らせサービスの設定」というところの設定をオフにする必要がある、ということにようやく気付いて解決した、という顛末だった。

 もっとも、旧バージョンのiOSではこの問題は起こらなかった。いずれにしろ、iOSのバージョンアップによってもたらされた被害であったことには変わりはない。

 筆者が悩まされた問題が、ソフトバンク側に責任があるのか、アップル側に責任があるのか、はたまたソフトバンクとアップルのコミュニケーション不足に問題があるのか。わざわざ問い合わせてもいないし、それ以上の探索もしていないので真実はわからない。

 だが、すぐに感じたのは、創業者であるスティーブ・ジョブズ氏が亡くなった後のアップルはこの先どうなるのだろう、ということであった。

アップルとソニーの共通点

 現状、創業者を失ったアップルは大きな転機を迎えている。10月28日(米国時間)に発表した7月~9月期の決算を見ると、売上高はiPhone5の後継機機種「5s」と「5c」を発売した効果もあり、374億7200万ドルと前年同期比で4%増加した。一方で、純利益は75億1200万ドルとなり前年同期比では9%減少している。

 収益力の低下を露呈したことで、株価も一時下がった。登場時には画期的な新商品であった「iPhone」や「iPad」も、今や定番のラインナップとなった。リニアな進化を続けている限りは、デジタル家電の低価格化の流れからは、アップルといえども逃れることはできない。

 やはりアップルの真骨頂は、「iMac」「iPod」「iPhone」「Macbook Air」「iPad」といった具合に、矢継ぎ早に新しいカテゴリーの商品分野を創出してきたところにある。その期待感が株式時価総額を世界一に押し上げる原動力でもあった。

 ジョブズ氏がこの世を去ってから2年――。アップルは果たして新しい製品分野を生み出し続けることができるのか。

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「アップルもソニーと同じ道をたどるのか?」の著者

辻野 晃一郎

辻野 晃一郎(つじの・こういちろう)

アレックス代表取締役社長兼CEO

ソニーでパソコンやデジタルテレビ、ホームビデオ、パーソナルオーディオなどのカンパニープレジデントを歴任。2007年にグーグルに入社、日本法人の代表取締役社長を務める。2010年4月にアレックスを創業。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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