
山口:ライフネット生命保険といえば創業者の出口治明会長、岩瀬大輔社長の印象が強いですが、中田さんはマーケティング担当の役員として、どんな仕事をしているのですか。
中田:かつて生命保険と言えば、営業職員から対面で説明を受け、会社やプランを比較することなく選ぶのが大多数で、例えば代理店に保険の比較を依頼する方はごく少数でした。
そこにネットの環境が整ってきました。生命保険の商品も、自ら調べて比べ、選ぶようになってもおかしくない。それで2008年5月に創業したのが、ライフネット生命保険です。
山口:確かに生命保険は、説明を聞いて、実際は他社商品との条件の違いもよく分からないのに「では、入ります」と決めることが多い、ある意味不思議な市場でした。
中田:そのスタイルが定着したのは、他の生命保険会社の営業職員の方々の努力のたまものだと思います。でも選択肢の1つとして、ネットで販売することでコストを削減した商品があってもいい。それが、ライフネット生命保険の考え方で、私のミッションは、ライフネット生命保険の商品を選んでくれる方を、1人でも多く増やしていくことです。
山口:増やすための具体的な注力点は、なんでしょうか。
中田:商品の差別化は1つの方法です。各社もとても研究されていて、日進月歩で進化しています。消費者の方の価値観も多様なので、商品やサービスだけでは難しい。
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