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グーグルが抱える「唯一の」誤算

著名アナリストに聞くスマホ特許紛争の行方

2013年11月14日(木)

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 ドイツのフロリアン・ミューラー氏は、知的財産関連の専門誌から「知財分野において最も影響力のある50人」に過去何度も選ばれるなど、世界的に著名な特許アナリストだ。米マイクロソフトなど有力企業に対してコンサルタント業務を手がけているほか、知財を巡る最新動向をつづったブログ「FOSS Patents」も業界関係者から注目を集めている。

 特許と言えば、最も話題になっているのがスマートフォンを巡る米アップルと韓国サムスン電子の訴訟合戦。端末販売で激しく覇権を争う両社の動向には常に耳目が集まるが、いまや特許紛争はスマホ業界に属するあらゆる大手企業にとって避けては通れない問題になっている。

 その中で、ミューラー氏は、米グーグルが2012年に125億ドル(約1兆2500億円)で買収した米携帯端末大手モトローラ・モビリティが、グーグルにとって「大きな見当違い」になったと指摘する。モトローラの保有していた特許が、グーグルのAndroid(アンドロイド)陣営を紛争から守るのに十分な効力を持たなかったことがその理由だ。

 一時期の勢いが減速したアップルや、新興国勢の追い上げにあうサムスンに対し、スマホのインターネット広告でも支配的な地位を築いているグーグル。順調そのものに見える同社の「誤算」の背景と、今後の特許合戦の行方について話を聞いてみた。

グーグルは“パニック”になった

グーグルのモトローラ買収は「過払いだった」と指摘していますが、その理由は。

ミューラー氏:グーグルのモトローラ買収が完了したのは2012年5月だが、合意自体は2011年8月になされていた。したがって、2012年5月の時点では、グーグルはもはやこの買収について後戻りできない段階に来ていた。もし、当局による独占禁止法の調査が済んだ後で合意を破棄しようものなら、同社にとって大きな信用問題になっただろう。

 2011年8月というと、経営破綻したカナダの通信機器大手ノーテル・ネットワークスの特許権を、アップルやマイクロソフト、ソニーなどで作る企業連合のロックスター・コンソーシアムが45億ドルで取得した直後だ。この際のオークションにはグーグルも参加したが、結果的には勝つことができなかった。グーグルはそれ以前にも米国のノベルというソフトウエア企業の特許買収にも失敗しており、この時点でグーグルは“パニック”の状態になったと思われる。

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「グーグルが抱える「唯一の」誤算」の著者

田中 深一郎

田中 深一郎(たなか・しんいちろう)

日経ビジネス記者

日経新聞科学技術部、証券部を経て、2012年4月より日経ビジネス記者。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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