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緊急寄稿:今、新国立競技場に何が求められているか

世界的建築家、槇文彦氏の警鐘

2013年11月27日(水)

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槇 文彦(まき・ふみひこ)氏
1928年東京都に生まれる。1952年、東京大学工学部建築学科卒業。米クランブルック美術学院及びハーバード大学大学院修士課程修了。スキッドモア・オーウィングズ・アンド・メリル、セルト・ジャクソン建築設計事務所、ワシントン大学のキャンパス・プランニング・オフィス勤務を経て、ワシントン大学とハーバード大学で都市デザインの準教授。1965年に帰国、槇総合計画事務所を設立し、東京大学教授も務めた。受賞歴多数。建築家最高の名誉とされるプリツカー賞を1993年に受賞。

 10月の下旬だったろうか。「日経ビジネス」の編集部から、現在話題になっている新国立競技場案についての寄稿を求められた。その依頼と同じ頃、日経ビジネス10月28日号が送られてきた。
 

 その中では今回、新国立競技場のコンペに当選した建築家、ザハ・ハディド氏、そしてその周縁でコンペに参加した人々の案をめぐる話が、建築ジャーナリストによって建築にそれほど詳しくない人々にもわかり易く解説されていた。しかし、そこから読者が得られる情報は、今後の実施案への展望も含めて極めて限られたものであった。
 

 日経ビジネスの読者が新国立競技場案をめぐる情報の中で、何を本当に知りたがっているか、或いは知るべきであるのか。その観点から更なる議論を編集部が求めていた事を知り、その要請を応諾した経緯がある。

 先ず簡単に現在までの新国立競技場をめぐる様々な展開を月日を追って通観してみると、9月8日のブエノスアイレスで2020年に東京へのオリンピック招致決定する以前、そしてその後10月中旬頃までの期間、更にその施設の総工費の概算値が発表された以降の3つの段階に分けて説明していくのがいいと思う。

 周知のように今回、日本はオリンピック招致都市が決定される以前に新国立競技場の案を国際コンペによって決定し、それをIOC(国際オリンピック委員会)に提示するという作戦をとった。2016年開催のオリンピック招致に際して起きたメイン・スタジアムがコンパクト・オリンピックの理念に合致しないという批判に懲りたのか、今回は現国立競技場の敷地が選ばれ、当選案が昨年の秋に1枚のイメージと共にメディアを通じて公表された。たまたまその1枚の絵は、東京体育館を前景として周縁を含んだ鳥瞰図であった。

槇文彦氏が設計した「東京体育館」(東京都渋谷区)

コメント16件コメント/レビュー

新国立競技場の批判はまだまだ業界内に留まっていてなかなか広まらないという意見に賛成です。英訳によってもっと広くこの問題を世界に知って貰う必要があります。しかし、予算や使い勝手の話は共感することが出来ても、一番の問題である景観の評価ついて世間の関心が薄いのも事実です。それは槇さんを始めとする研究者の責任でもあります。多額の税金を使って研究論文を積み上げているのですから。そういう複雑な思いがあってこのような活動をされているのだと思います。また、予算と維持費についての批判が多いようですが、国を代表するような土地での開発に余計なバイアスがかかるのは賛成できません。ただしどう考えてもザハの案が東京に作られることが納得できません。オリンピック開催国投票での、イスラム圏の標を集めるための政治利用と考えています。どのみち政治利用するなら、お隣の中国か韓国の建築家の案を採用して(コンペ参加者にはいませんが)日本の懐の深さを見せつけるべきだったのではないでしょうか。でも計画を変更する微かな希望はあります。この土地は風致地区であるため、工事許可は知事が出すのですが、取り消しも知事ができるとあります。新しい知事を選ぶ争点となることを期待します。安藤さんが出ないことを祈ります。(2013/12/04)

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新国立競技場の批判はまだまだ業界内に留まっていてなかなか広まらないという意見に賛成です。英訳によってもっと広くこの問題を世界に知って貰う必要があります。しかし、予算や使い勝手の話は共感することが出来ても、一番の問題である景観の評価ついて世間の関心が薄いのも事実です。それは槇さんを始めとする研究者の責任でもあります。多額の税金を使って研究論文を積み上げているのですから。そういう複雑な思いがあってこのような活動をされているのだと思います。また、予算と維持費についての批判が多いようですが、国を代表するような土地での開発に余計なバイアスがかかるのは賛成できません。ただしどう考えてもザハの案が東京に作られることが納得できません。オリンピック開催国投票での、イスラム圏の標を集めるための政治利用と考えています。どのみち政治利用するなら、お隣の中国か韓国の建築家の案を採用して(コンペ参加者にはいませんが)日本の懐の深さを見せつけるべきだったのではないでしょうか。でも計画を変更する微かな希望はあります。この土地は風致地区であるため、工事許可は知事が出すのですが、取り消しも知事ができるとあります。新しい知事を選ぶ争点となることを期待します。安藤さんが出ないことを祈ります。(2013/12/04)

予算が1300億円であったのなら、1300億円で収まるものを建てるべき。3000億になりそうだわかると、慌てて1800億まで抑えるとかいう新聞記事を読みましたが、1800億ではなくて1300億でしょ!数字に弱い私でも、1800億は1300億とは違うことがわかるのですが。(2013/12/02)

11haは110000平方メータで330m*330m程度の平面。330mとは自分の身近なところでは旧三洋電機が構築したソーラーアーク幅と同じ。高さは37m。1m、10m、100mそして1km離長でみた時何れも仰角に応じた景観を持つ。勤務した7年間毎日見てきたが、威圧感や他との景観上の違和感は無い。それは、濃尾平野の田舎町の田園地帯に立地するからだろう。これが東京の中心に有ったらどうだろう。水平思考で東京タワーが横たわっていたらどうだろうとも考える。日本橋だけではなく首都高速の鬱陶しさに匹敵するに違いない。1964年の時のこの首都高速の二の舞いを踏むような事は避けた方良いに決まっている。(元通信システム技術者63歳)(2013/11/30)

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三品 和広 神戸大学教授