• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

“公人材”の厚みが増さない

止まらない「世襲・官僚依存」システム

2013年11月29日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 昨年の衆院選、今年の参院選を経て、また多くの「元国会議員」が永田町を後にした。捲土重来を期して活動を続けている者もいれば、政治活動に区切りを付けたり、いまだに今後の見通しを付けられず苦悶する人まで千差万別だ。

 特に難しい判断を迫られているのが、政権から転がり落ちた民主党の中堅・若手の元議員の面々。当面国政選挙が行われない可能性が大きいうえ、民主党という看板で戦っても展望が開けそうにないためだ。

民主党で相次ぐ「政界への見切り」

 先日、その中の1人である北神圭朗氏と会う機会があった。北神氏は財務官僚出身。野田佳彦政権で経済産業政務官、首相補佐官を歴任し、中堅のホープとして期待されていた。保守系の論客としても知られ、安倍晋三首相も政界再編の際には手を組みたい候補の1人として名を挙げていたほどだ。

 だが、いくら永田町・霞が関界隈で「逸材」との呼び声高くとも、選挙の勝敗は別の話だ。北神氏は野中広務・元官房長官のお膝元で複雑な政治情勢の京都4区で選挙戦を続け、昨年の衆院選の敗北で通算2勝2敗に。再起をかけて今年の参院選で京都選挙区から出馬したもののまたしても惜敗した。

 国政選挙で2勝3敗――。巨体で泰然とした雰囲気を醸し出す北神氏といえども、さすがにこの現実には失望を隠せない様子。民主党内外から再起を望む声が上がっているが、「まだどういった形で選挙を目指すのか分からない。しばらく様子を見たい」と言う。

 北神氏同様、将来を嘱望された民主党の中堅・若手の落選組の中では、さっさと政界に見切りをつけ、民間への転身を図る者も相次いでいる。ある元議員は「党から公認を得られるのか分からず、十分な経済的支援を得られるメドも立たない。オセロゲームのように当選者が入れ替わる小選挙区制度で勝ち続けるのは至難の業。正直、気力が続かなくなった」と明かす。

 「政治家は使い捨てにされることを覚悟しなければいけない」。かつて小泉純一郎元首相がこう語ったように、永田町は決して甘い世界ではない。安易に政界入りした者が早期に離脱し、淘汰されていくのはある意味当然の事だろう。

 だが、視点を変えると、別の論点が浮かび上がってくる。政界から離れる決断をしたり、思い悩むこうした落選組の多くが、一代で政治の道へ飛び込んできた“新規参入者”と言う現実だ。

コメント7

「記者の眼」のバックナンバー

一覧

「“公人材”の厚みが増さない」の著者

安藤 毅

安藤 毅(あんどう・たけし)

日経ビジネス編集委員

日本経済新聞社で経済部、政治部などを経て2010年4月から日経ビジネス記者。2012年4月から現職。政治、経済政策を中心に執筆している。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック