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五輪の威力、下町の便所が水洗に

江東区長が証する劇的な生活変化

2013年12月5日(木)

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 10月末にインタビューした江東区の山崎孝明区長(70)は前回1964年の東京五輪開催に伴う当時の変化について、開口一番こう言い放った。

山崎江東区長(写真:北山宏一)

:「五輪の前後で、東京の街は雰囲気がどう変わったんですか?」

区長:「江東区なんかは五輪前に水洗便所がなかったんだよ。便所は汲み取り式だよ、バキュームカーが回ってきて。五輪が来るんで下水を完備し、水洗便所になったんだよ。だから、五輪によって、俺は水洗便所に入れるようになった」

 「水洗便所」「水洗便所」「水洗便所」――。

 食事中の読者には申し訳ないが、これほど直接的な言葉を何度も繰り返し耳にすることは滅多にない。しかも、相手は自治体の長だ。その後もトイレ話は続く。

現在の江東区内の水洗便所

区長:「これはもの凄いことだぞ」

:「大きな違いですよね」

区長:「いやいや、凄い生活が変わったよ」

:「ですよね」

臭い便所の悪夢をたまに見る

 区長は「凄い」をリフレインした。さらに、

区長:「本当に昔の便所のことはたまに夢見るよ」

:「ああ、そうですか」

区長:「だって、五輪までは大変だったんだよ、お前、汲み取り式で」

:「そうですね」

区長:「バキュームカーも走って、臭いしさ」

:「そういうことが緩和されたわけですか」

 山崎区長は1943年に江東区砂町で生まれた。地元の両国高校、早稲田大学を卒業した後、日本そば店を経営。20代で東京都議会議員選挙に出馬したものの落選し、木場の銘木店で働き、その後はトラック運転手として全国を駆け巡った。

 39歳で江東区議会議員に当選。東京都議会議員を経て、2007年から現職の区長を務めている。語り口はいまもチャキチャキの江戸っ子。人生経験豊かな区長は、悪夢まで見るというトイレ話をこう締めくくった。

区長:「隅田川のこっちなんか何もインフラという設備はなかったけれど、下水が完備して水洗便所になった。もの凄い大きな五輪効果を味わうことができたけど、それをみんな知らないんだよな」

コメント3件コメント/レビュー

五輪とは関係ありませんが、高崎の蒸気機関車の旧型客車のトイレが最新の洋式水洗トイレ、もちろん垂れ流し無しで驚きました。東京五輪の折には外国人に旧型客車トイレを見て反応を知りたいです。過去と未来が見事に調和してますから。(2013/12/05)

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「五輪の威力、下町の便所が水洗に」の著者

馬場 燃

馬場 燃(ばば・もゆる)

日経ビジネス記者

日本経済新聞社の経済部などを経て、2012年4月から日経ビジネス記者。電機・IT業界を担当している。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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いただいたコメント

五輪とは関係ありませんが、高崎の蒸気機関車の旧型客車のトイレが最新の洋式水洗トイレ、もちろん垂れ流し無しで驚きました。東京五輪の折には外国人に旧型客車トイレを見て反応を知りたいです。過去と未来が見事に調和してますから。(2013/12/05)

ああ、思い出しちまったよ俺も!この7年でやるべきは、スーパー堤防の整備だろう。(2013/12/05)

昔も今も東京とその近辺だけ。(2013/12/05)

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