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1枚の紙で組織の一体感を醸成する方法

予測不可能な出来事に組織全体で対峙する

2013年12月12日(木)

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 日経ビジネスオンラインの読者の皆様、こんにちは。トレンドマイクロ社長兼CEO(最高経営責任者)のエバ・チェンです。連載4回目となる今回は、前回お話ししました、心を一つにするために重要な「ビジョン」を本当の意味で共有するために、当社が行っている取り組みを一部ご紹介しましょう。

 トレンドマイクロでは、独自の研修手法を用い、組織の壁や役職の壁を取り払い、組織の一体感を醸成する取り組みを行っています。まずご紹介したいのは、効率的に“考えをシェアする”手法、「レフトハンドカラム」と呼ばれるものです。社員が共通で使える手法として紹介し、日々のビジネスにも取り入れています。

 皆さんは、会議中に他者と意見が異なっていながら、周囲に遠慮したり、雰囲気に流されたりして本音を言えなかったという経験はありませんか。

 レフトハンドカラムの研修では、一枚の用紙を三つ折りにし、真ん中に実際に起きたこと、左側に本音で思っていたこと、右側に建前で発言したことを記載します。自分の本心と実際の発言のギャップをグループで共有し、なぜそういう発言になったのか、そして本音を伝えていたら結果はどうなったのだろうかということを議論します。その議論の中では、多くの人が本音は言えなかったものの、実は同じことを考えていたという結論になることもあります。

 こういった取り組みを繰り返していくことで、積極的に意見交換が出き、見えなかった部分を「見える化」していくことができます。

 さらに、チームワークを養うという意味で、毎年実施しているのが、部長クラスを中心に役員、社員の約100名を世界から集めたミーティングの実施です。ミーティング開催後には、各国のカルチャーを紹介する出し物をディナーパーティで各自披露し、異文化の理解を深めます。これによってコミュニケーションを円滑に行える素地作りをしているのです。

 また、ある時は、ミーティングの後に、国別のチーム分けではなく、各役割で分けたチームで運動会を実施しています。これらの取り組みは、国籍、役職の壁を取り払い社員同士のコミュニケーションを活性化させるために実に良い効果を生んでいます。

 当社のこの取り組みは、セキュリティーを高めるためだけの施策ではありません。しかし、前回でも触れたように、どんなに高度で先進的な技術をセキュリティー対策のために導入したとしても、組織の一体感が醸成されていないと期待した効果は得られません。組織の一体感を醸成するガバナンスやチームマネジメントは、セキュリティーを高めるために、とても重要なことなのです。

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「1枚の紙で組織の一体感を醸成する方法」の著者

エバ チェン

エバ チェン(えば・ちぇん)

トレンドマイクロ社長兼CEO

インターネットセキュリティ大手、トレンドマイクロ社長兼CEO(最高経営責任者)。1988年にトレンドマイクロを共同創業。2005年に社長に就任。趣味は絵を描くことと、フェンシング。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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